Levi’s® が植物由来の 501® をローンチ
ヘンプ混セルビッジの501®、服を丸ごとリサイクルするサーキュラー型 501®など先進的なテクノロジーを取り入れた未来のジーンズが誕生






〈Levi’s®(リーバイス)〉が、同ブランドを象徴する501®の誕生150周年に合わせ、時代を超えたクラシックなジーンズに先進的な取り組みと先進的なテクノロジーを取り入れたジーンズを発表した。
今回発表されたのは、未来への道しるべを反映した植物由来のPlant-Based 501®、ヘンプとコットンの混紡セルビッチによる501®、そして着古した服からつくるサーキュラー型の501®の3種類。Plant-Based 501® Jeanは、97%以上が植物由来の素材から成り、すべて認証済みのオーガニックコットンを使用。生地は100%オーガニックコットン・スタンダード(OCS)認証の有機栽培綿を用いて、Stony Creek Colorsの植物由来のインディゴで染色されている。デニムの色は、〈Levi’s®〉X80のアーカイブの色合いにインスパイアされた風合いに仕上げ、ジーンズのバックパッチは、レザーの代わりに「NFW」社の植物由来のレザー MIRUM®を採用。この素材は100%バイオベース/プラスチックフリーで、生産時に排水を発生させないという。また、内ポケット袋のスレーキはコットン100%で、もうひとつのコラボレート・パートナーである「Nature Coatings(ネイチャー・コーティングス)」が開発した、木くずから作られた植物由来の黒色顔料 BioBlack TXでプリント。衣服の細部に使用されている織ラベルと縫製糸もコットン 100%の素材を使用。さらに、それぞれのペアには、衣服全体の重量に対するパーツの重量に換算して、少なくとも97%のバイオベースの素材が含まれている。8月25日(金)よりローンチするこのジーンズは、化石燃料由来の合成素材を最小限に抑え、限りある資源ではなく再生可能な素材と製造工程による衣料品の必要性が迫られる中で、今後数年間で業界がどのような道を辿るのかを予感させるもの。これらの取り組みは、これまでのベースに新たな基軸を打ち立てた、〈Levi’s®〉のデザイン・イノベーションの実践における進化と言えるだろう。
ヘンプとコットンの混紡セルビッチ501®は、長年にわたる WellThread®でのコットンフィールのヘンプ素材(cottonized hemp)の取り組みに基づいて制作。プレミアムなセルビッチ生地と、近年の Wellthread®の活動の特徴である代替繊維の革新性 を融合させた、コットナイズドヘンプのセルビッチによる501®は、年間を通して発売される予定だ。
150周年記念アイテムに加わるのは 2022年に初めて発売された、着古した服からつくるサーキュラー型の501®。このジーンズは、オーガニックコットンのパイオニアである「Circulose®」繊維と、リサイクルデニムやその他の衣服廃棄物から「Renewcell」社が生産したビスコースでつくられている。これらの素材を合わせて使うことで、生産工程で使用する天然資源や化学薬品を大幅に削減することができるという。各素材は厳格な単一繊維戦略に沿っており、この501®が着古され、また次の衣服へと生まれ変わる段階で、有害物質を生むことなく効率的にリサイクル出来るように設計。〈Levi’s®〉は、ポリエステルのポケット、糸、ラベル、インターフェイスなど、通常は合成繊維で作られる衣服のパーツをコットン100%の代替素材に置き換えることで、コットンの再生プロセスを妨げる合成繊維の要素を取り除いた。その結果、古いジーンズからつくられた新しいジーンズは、それ自体がリサイクル可能なデザインとなっており、何度でも新しいジーンズに生まれ変わる可能性を秘めている。
デニムの未来を予感させる画期的なPlant-Based 501®は、8月25日(金)より〈Levi’s®〉の公式オンラインストアおよび全国の『リーバイス®ストアにて販売予定。価格は各17,600円(税込)となる。