LVMH のパリ本社がデモ隊に襲撃される
マクロン大統領の年金改革に反対するデモの余波で「LMVH」も標的に
4月13日（現地時間）にフランスで年金改革に反対する12回目の大規模なデモが実施され、一部の参加者がパリの「LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）」本社に侵入するという事態が発生した。翌日の14日には、フランス憲法院が政府により強制的に採択された年金改革法案の審査結果を発表する予定であり、この法案が可決されれば政府が同法を公布することになる。
デモが敢行された日は「LVMH」が2023年第1四半期（1〜3月）の業績を発表した直後。同社の売上高は前年同期比17％増の210億3,500万ユーロ（約3兆834億円）を記録し、株価も史上最高値に跳ね上がっていた。「LVMH」の本社周辺でデモを率いていた労働組合のリーダー Fabien Villedieuは、メディアの取材に対し「Emmanuel Macron（エマニュエル・マクロン）大統領が年金制度の財源を確保したいのなら、ここに来て探すべきだ」と主張。報道によると、当日はフランス全土で38万人がデモに参加したという。
