スティーブ・ジョブズの “サインはしない” というサイン入りの手紙が約6,580万円で落札される
「Apple」共同創業者による貴重でユニークな直筆サイン
他人にサインをすることに消極的だったことで知られるSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ)は、直接であろうと郵送であろうと、サインを求める人々の要望に応えることはほとんど無かった。しかし、先日彼の貴重なサイン入りの手紙が、米国のオークションに出品され、締め切りの8月19日(現地時間)に479,939ドル(約6,580万円)で落札された。今回出品されたカリフォルニア州インペリアルビーチのL. N. Varonへ宛てた手紙では、Varonが要求したであろうと思われるサインを断ると同時に、Jobsのその“信念”を表すことへの正式な回答であることを示す“サイン”が書き添えられている。
“I’m honored that you’d write, but I’m afraid I don’t sign autographs(お手紙をいただけるのは光栄ですが、残念ながらサインはお断りします)” という短い文章に加え、ペンによる手書きで記された彼の名前 “steve jobs” が独特の筆記体で書かれてれている。
古いフォントで “Apple Computer, Inc.” のロゴが印刷されたレターヘッドに、タイプライターで打たれたと思われるこの奇妙な書簡には、写真や雑誌も同封されていたという。その手紙の状態は、下部の空白部分に小さなシミがあるものの、比較的良好だったとされる。また、この手紙を書いた1983年5月11日という日付も入れられている。
「Apple(アップル)」共同創業者のメモリアルグッズは、しばしばオークションに出されているようで、今回の出品された『RR AUCTION(RR オークション)』では他にもさまざまなアイテムが出品されており、今後も貴重な品が出品されるだろうと思われる。また、初期の「Apple」に関連する収集品やグッズは、オークションに出品されると数十万ドルに達することが知られている。