新生 DeLorean が2つのコンセプトカー Alpha 5 Plasmatail と Omega を公開
Alpha5をアップデートしたPlasmatailと従来の自動車デザインから逸脱したOmegaがお目見え









映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシンのベースカーとしてその名を世界に知らしめた「DeLorean Motor Company(デロリアン・モーター・カンパニー)」は1982年に倒産後、「DeLorean」の設備ならびに社名譲渡の権利を取得したStephen Wynne(スティーブン・ウィン)によって1995年に別会社を設立。その直後に残っていた全部品と「DeLorean」および“DMC”ロゴの商標権も取得し、レストアやパーツの供給、OEMでの交換部品の販売を通して車両の所有者を支えていたが、その傍らで開発を進めていたEVが、この2022年にようやく全貌を見せ始めた。
現在は米テキサス州に本社を置く新生「DeLorean」は、8月21日(現地時間)まで行われた自動車の祭典「Monterey Car Week(モンテレー・カー・ウィーク)」の最終日に2つのコンセプトカー Alpha5 Plasmatail(アルファ5 プラズマテイル)とOmega(オメガ)を初公開した。Alpha5 Plasmatailは、今年6月に公開されたAlpha5のガルウィングドアの構成を維持しながら、スタイリッシュなリアハッチを追加したシューティングブレークで、すぐにでも路上デビュー出来そうなモデルだ。そしてOmegaは、Baha(バハ)タイプのオフロードラリーカーをテーマとして、近未来のビジョンを表現している。
Alpha5 Plasmatailは、Alpha5のシャープなエアロダイナミックラインと薄型LEDヘッドライトを踏襲しながら、0−100km/hを2.99秒で到達し、100kWh以上のバッテリーパックを搭載しながら300マイル(約482km)を超える航続距離を実現するとされる。一方のOmegaは従来の自動車デザインから完全に逸脱したモデルで、月面車風のホイールとフロントスポイラー、大砲型ヘッドライト、フィン型半透明リアヘッドライト、ダンベル型ルーフラインなど、サイバーパンクの映画やビデオゲームから飛び出したような外観が特徴だ。
Alpha5は2024年に販売予定とされるが、Plasmatailは今後の評価次第だろう。更なる詳しい情報は公式ウェブサイトで確認出来るので、「DeLorean」のユニークな歴史とその特徴的な美学が構築され続けることに期待しよう。