建築家・藤本壮介が新たなコンセプトのリゾート物件 NOT A HOTEL ISHIGAKI を沖縄県石垣島に建設
建物全体を購入し、ホテルとして他の人に貸し出すことも可能
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ヨーロッパ各国の国際設計競技で最優秀賞を取るなど、国内外での多くのアワードを受賞している日本の建築家・藤本壮介が、沖縄県石垣島の丘の頂上に周囲の環境に溶け込む新しいコンセプトの別荘を発表した。
この円形のゲストルームは、さまざまな場所で別荘を開発・販売する「NOT A HOTEL」のために制作されたもの。今回発表された『NOT A HOTEL ISHIGAKI』は、藤本氏が設計/デザインを手がけ、島を訪れるゲストにプライベートな空間を提供することを目的にこの特別な建物を作り上げた。
海岸沿いの広大な敷地に佇む円形の建物には表と裏の境界がない。内と外の境界でさえ曖昧な、大地と繋がっているような建築は、海を一望するリビングダイニングの他、最大10人が宿泊可能な4つの独立したベッドルームを完備する。側面はすべてガラス張りになっており、海や周囲の庭の広大な景色を楽しむことができ、テラス階には海を臨むインフィニティプールが設けられている。2階の屋上にはもうひとつのプライベートガーデンが広がり、その下ではゲストが目の前に映る海と空を眺められるように設計され、その他BBQが楽しめるファイアプレイス、露天風呂とサウナも完備されており、ゲストは沖縄の豊かな自然を感じながら、ゆったりと過ごすことが出来る。
『NOT A HOTEL ISHIGAKI』は2023年にオープン予定で、同社が開発した物件の中では最新のものとなる。別荘・セカンドハウスとしての利用を想定して開発された「NOT A HOTEL」の物件は年間30日単位で販売され、購入者が登記を行えば不動産資産として所有できるにも関わらず、友人らとのシェア購入が可能であり、使わない時はホテル貸出しができるという。さらには、管理・メンテナンスの負担がないなど、従来にない販売・運営手法が注目されている。
同社はこのスキームを通じて、別荘所有体験に革命を起こし、デジタル化することを目標としている。また、メンバーシップNFTにより購入したオーナーは最初に購入した場所だけでなく、他の「NOT A HOTEL」の物件を利用することもできる。2022年11月には第1号店の『NOT A HOTEL AOSHIMA』がオープンし、その後、日本全国に展開する予定だ。