ニューヨーク市内最後の公衆電話が撤去へ
KAWSのキャリア初期において重要な役割を担った公衆電話がついにその役割を終える

5月23日(現地時間)、米ニューヨーク市内に残っていた公衆電話の最後の1台がついに撤去された。
この10年間、ニューヨークは時代の流れを受けて数多くの変化を遂げ、街中には古き良き時代の面影が徐々に薄れ始めている。近年人々の間で携帯電話が急速に普及したことで、コイン式の公衆電話はほとんど使われなくなった。ニューヨークではこの流れを受け、Michael Bloomberg(マイケル・ブルームバーグ)元市長の施策によって10年ほど前から公衆電話の撤去を開始。2014年からは市内の公衆電話を『LinkNYC』という高速Wi-Fiを提供するキオスクに置き換えてプロジェクトを進め、さらに撤去作業が加速していた。そしてこのたび、745 7th Avenueに残っていた市が所有する公衆電話の最後の1台が、一般公開のもと撤去された。この最後の公衆電話は、『Museum of the City of New York(ニューヨーク市立博物館)』に移され、アナログ時代のニューヨークについてのエキシビジョン “Analog City”で展示されるとのこと。
ニューヨークを拠点とするアーティストのKAWS(カウズ)は、このニュースを自身の『Instagram』でリポストし、「End of an era… 」と綴った。また、彼が1996〜97年頃に公衆電話の広告に描いたストリートアートを捉えた写真も続けて投稿している。