ダニエル・アーシャム x Porsche “Bonsai 356” のローンチを祝したプライベートイベントに潜入
盆栽プロデューサー 小島鉄平のスタジオ『Tradman’s Bonsai』にて開催



去る9月に発表された現代アーティスト Daniel Arsham(ダニエル・アーシャム)と「Porsche(ポルシェ)」にコラボレーション作品、その名も“Bonsai 356(ボンサイ 356)”。『渋谷パルコ』などで実施された本作の日本展示を記念し、Daniel本人を招聘したプライベートイベントが埼玉県に位置する『Tradman’s Bonsai』にて開催された。
“Bonsai 356”は1955年製の「Porsche」356 Speedstar(356 スピードスター)をベースに、親日家としても知られるDaniel Arshamが日本の“わびさび”を表現した駆動可能な作品。Arshamといえば、“Future Relic”シリーズなどに代表される腐食加工がシグネチャーだが、今回の“Bonsai 356”では車の製造の歴史に寄り添いながら、経年変化や摩耗を明らかにするために約2年を要したという。塗装をすべて剥がした外装は、溶接部、ピットマーク、時間の経過による自然な摩耗はそのままに、日本の製造工程に基づいた亜麻仁油の層のみが金属素地を風雨から守る。リアエンジングリルには、盆栽を模したパテンドブロンズのレリーフを追加し、ヘッドライトカバーからナンバープレートまで、使い込まれたオリジナル部品を採用。インテリアは、小木“Poggy”基史と『BerBerJin(ベルベルジン)』藤原裕とチームアップし、藍染めのボロや刺し子の帆布、岡山産のデニムなど、使い込むほどに味の出る日本の伝統的なファブリックで構成されている。トランクルームのスペアホイールの下には、畳が置かれているのも大きな特徴だ。すべての機能部品が工場出荷時のレベルにまでレストアされているので、先述の通り走行も可能。
レセプションの開催された『Tradman’s Bonsai』は、Danielとかねてから親交のある盆栽プロデューサー 小島鉄平のスタジオ。モダンなスペースに、展示された貴重な盆栽の数々は圧巻であり、“Bonsai 356”のお披露目に最適なチョイスだったと言える。当日は、本プロジェクトに主要メンバーである「Porsche Japan」チームとPoggy氏がゲストを迎え入れ、Daniel Arshamの友人である『KITH(キス)』の日本ディレクター 俣野純也、〈EYEFUNNY(アイファニー)〉のJury Kawamura(ジュリー・カワムラ)、〈Nike(ナイキ)〉のFraser Cooke(フレイザー・クック)、King Masa(キング マサ)らが来場。ゲストは実車に乗り込み、記念撮影などを行いながら、Danielと共に“Bonsai 356”のローンチを祝した。