Nike がカイリー・アービングとのシグネチャー契約の一時凍結を発表
次期シグネチャーシューズ Kyrie 8も無期限販売延期に

〈Nike(ナイキ)〉が11月4日(現地時間)、NBAブルックリン・ネッツのKyrie Irving(カイリー・アービング)とのシグネチャー契約を一時凍結すると発表した。
Kyrieは、〈Nike〉の看板アスリートの1人として、これまでに8つのシグネチャーシューズを発表している。しかし、2021年6月に〈Nike〉の制作した自身のシグネチャーモデルを“ゴミ”と呼ぶなど、近年プレー以外の言動が悪目立ちしており、同ブランドとの契約が終了するのではとの噂が浮上していた。
〈Nike〉が今回の決断をした理由については、彼が黒人作家 Ronald Dalton(ロナルド・ダルトン)の著作『Hebrews to Negroes: Wake up Black America』が原作の映画へのリンクをSNSに投稿したこと。この作品は反ユダヤ主義的な内容を含んだ問題作とされており、投稿に気付いたブルックリン・ネッツのオーナーは、彼に5試合の出場停止処分を科すことに。事の重大さに気付いたKyrieは、処分が下された数時間後に謝罪の意を表明したものの、続けて〈Nike〉が彼との契約を一時凍結し、今後発売が予定されていたシグネチャーシューズ Kyrie 8も無期限販売延期することを明らかにした。〈Nike〉の広報担当者は、この決定について「Nikeにはヘイトスピーチを容認する余地はないと確信しており、いかなる形の反ユダヤ主義も強く非難します。従って我々はKyrie Irvingとの関係を即座に停止し、Kyrie 8も発売しないと決断しました。私たちは、彼がこのような状況を招いてしまったことや、皆さんに与える影響に深い悲しみを覚え、失望しています」