Tiffany & Co. からダニエル・アーシャム制作によるスカルプチャーと限定バングルのセットをリリース

米のラグジュアリーブランド〈Tiffany & Co.（ティファニー）〉は、NYを拠点とするコンテンポラリーアーティスト Daniel Arsham（ダニエル・アーシャム）との新たなコラボレーションを発表。革新的で卓越したクラフトマンシップ、反逆的な創造性という両者が共有する理想がひとつとなり、Bronze Eroded Tiffany Padlock（ブロンズ エローデッド ティファニー パドロック）と名づけられたアートピースを誕生させた。

美しいパティーナ仕上げを施したブロンズ製の彫刻は、ティファニーのアーカイブであるPadlock（南京錠）をデザインソースに、素材の特徴と加工の妙によって過去から現在、そして未来を繋ぎ時間の緊張感を生み出すDaniel独特の美学が盛り込まれた作品となった。Padlockは〈Tiffany〉が機能的な錠前を初めて提供した1800年代後半に遡る、〈Tiffany〉の歴史の中でも重要なアーカイブモチーフで、2022年8月に発表されたTiffany　Lock（ティファニー ロック）コレクションのバングルなどもこのPadlockモチーフが着想源となっている。

このスカルプチャーの中には、18Kホワイトゴールド製で、ダイヤモンドとツァボライトが手作業で丁寧にセッティングされたTiffany　Lockバングルが収められている。鮮やかなグリーンが特徴のツァボライトは、1974年に〈Tiffany〉が世界に発表したブランドを象徴するジェムストーン。青々としたグリーンの色合いは、ブロンズ製スカルプチャーの緑青色と「Arsham Studio」のシンボルカラーの両方を彷彿とさせるものだ。このエクスクルーシブな作品には、クラフトマンシップや発見、そして革新に対する〈Tiffany〉とDanielのコミットメントが反映されている。

このプロジェクトについて、Danielは次のように語っている。「私にとってはとてもパーソナルなものですが、そこには歴史の要素も含まれています。何世代にもわたって受け継がれるクラフトマンシップ、機能とデザイン、職人技と美しさ。こういった繋がりは、Tiffanyをユニークにしている要素であり、伝統とモダニティの間の“スイートスポット”を一貫して磨き上げることを可能にしている要素でもあります。私はそれを祝福する作品を作りたかったのです

99ピースからなるこのシリーズはNYの「Arsham Studio」で400時間以上をかけてひとつひとつ手作業で仕上げられている。価格は59,000ドル（約820万円）で、本稿執筆時点で日本での販売があるかは確認できていないが、12月1日よりに〈Tiffany〉の一部店舗で発売されるとの情報だけがアナウンスされているので、気になる方は〈Tiffany〉にご確認を。