Ferrari が2023年 WEC 耐久レース参戦用ハイパーカー 499P を公式発表

「Ferrari（フェラーリ）」は、2023年の「World Endurance Championship（世界耐久選手権、WEC）」に参戦するLMH（ル・マン・ハイパーカー）規定のハイブリッド・プロトタイプカー 499Pを公式発表した。

このマシン自体は、伊・フィオラノでテストを行なっている様子がすでに報じられていたが、10月29日（現地時間）夜にイモラで行なわれた公式発表会でその名称とカラーリング、そしてパワートレインの構成などが明らかにされた。499Pという名称は、初期の「Ferrari」に遡るネーミングの伝統に従っており、499は3リッターV6ツインターボエンジンの1気筒の容量を立方センチメートルで表し、「P」はプロトタイプを表している。

新型499P投入による自動車耐久レース最高峰クラスへのワークス参戦は1972年の312Pが最後に登場して以来50年ぶりとなり、その歴史的なつながりを再確認するモデルとなる。「Ferrari」の耐久レースでの伝統に敬意を表して、4輪駆動、V6ツインターボ・エンジンに500kWの電力を車輪に供給するハイブリッド・パワーユニットを搭載する。

「Ferrari」は公式ウェブサイトでWEC参戦へ向けた声明を発表。「499Pは、私たちの耐久レースへのコミットメントを示すマニフェストです。この4輪駆動のプロトタイプは、ル・マン ハイパーカークラスの技術規則と要件を満たし、最大出力500kW、最低重量1,030kgを実現しています。499Pの開発にあたっては、マラネッロを代表する技術的、専門的、人的資源を活用し、Antonello Coletta（アントネッロ・コレッタ）が指揮を執るAttività Sportive GT（アティヴィタ・スポルティブGT）と、スポーツカーおよびGTレーシングカーのエンジニアリングと開発を担当するFerdinando Cannizzo（フェルディナンド・カニッツォ）が技術監督を務めます」と、50年ぶりの歴史的参戦に力を込めている。以下の映像でこの美しいハイパー・スポーツカーを確認してみよう。