NFT マーケットプレイス OpenSea の企業価値が1.5兆円越えに
約350億円の資金調達にも成功

世界トップのNFTオンラインマーケットプレイスである『OpenSea(オープンシー)』は1月4日(現地時間)、3億ドル(約350億円)の資金調達に成功し、マーケットプレイス(電子市場)における企業価値が133億ドル(約1.5兆円)に達したことを発表。
『OpenSea』は、暗号資産専門のVC(ベンチャーキャピタル)として有名な「Paradigm」とテクノロジーやメディア企業に焦点を当てて投資を行う「Coatue」が主導したシリーズCとなる資金調達ラウンドを実施し、先述の金額の調達を達成。同社は昨年7月に実施されたシリーズBで1億ドルの資金を調達したばかりであり、その時点での企業価値は15億ドル(約1,740億円)だった。『OpenSea』の企業価値は、この半年で約8.9倍になるという驚愕の事態に。
このニュースは、NFTに対する注目が世界的に急速に高まっている現状を反映していると言えるだろう。『OpenSea』は2017年に設立された新興マーケットプレイスだが、ここ数年で取引サービス事業を拡大させ、現在は“CryptoPunks(クリプトパンクス)”や“Bored Ape Yacht Club(ボアード エイプ ヨット クラブ)”、〈RTFKT(アーティファクト)〉と村上隆のコラボNFT “Clone X”など、この分野で最も人気のあるNFTコレクションを擁するほどに成長した。
『OpenSea』の共同設立者およびCEOであるDevin Finzer(デヴィン・フィンツアー)は、自身のブログで今回調達した資金は製品開発の加速や顧客サポートと顧客の安全の大幅改善、幅広いNFTおよびWeb3コミュニティーへの意義ある投資、チームの拡大のために用いられるという。また、同社の今後のミッションとして、“世界で最もフレンドリーで信頼できるNFT市場”を構築し、“最高のセレクションで新しいオープンデジタル経済が繁栄する中核となる場所”を目指すとのこと。勢いに乗る『OpenSea』の今後の展開も、引き続きフォローしておこう。