タランティーノが配給会社から訴えられるも『パルプ・フィクション』の NFT 発売に向け動き出す
タランティーノによる音声解説とメモ付きの手書き脚本がNFTに

2021年11月に、名作映画『パルプ・フィクション』関連のNFT計7点を発表した映画界の鬼才 Quentin Tarantino(クエンティン・タランティーノ)。契約に違反しているとして、映画の版権を有するアメリカ・ハリウッドの映画制作/配給スタジオ「Miramax(ミラマックス)」から提訴されていたTarantino側だったが、同NFTコレクションの販売に向け、準備を進めていることが明らかとなった。
“Tarantino NFT”と題されたコレクションでは、本作の原案・脚本・監督を務めたTarantinoによる手書きのスクリプトがラインアップ。これらのNFTには、『SCRT Labs』の協力のもと、Tarantino自身のオーディオコメンタリーも付属されるという。Tarantinoは「パルプ・フィクションの特別なシーンをファンに紹介できて嬉しい」とコメントを残している。
しかしながら「Miramax」は「我が社において最も価値のある映画の1つであるパルプ・フィクションの権利を保護するために提訴を余儀なくされた」と裁判文書で主張。「Tarantinoの行動は、(NFTの販売に)Miramaxが関わっているかのような誤解を与える」と付け加えている。なお、Tarantino側は、『パルプ・フィクション』の手書き脚本のNFTを販売する権利を持っていると記載された声明文を発表している。
現在、急成長を見せているNFT市場。さまざまな業界が参入し始めているが、法律の整備が追いつききれていないため、今後の動向にも注視が必要そうだ。ちなみに、“Tarantino NFT”は、1月10日(現地時間)より販売開始予定とのこと。詳細はこちらからご確認を。
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— Tarantino NFTs (@TarantinoNFTs) January 5, 2022