イングランド・ロンドン出身の世界的な音楽写真家 Mick Rock（ミック・ロック）が、11月18日（現地時間）に72歳で死去していたことが明らかとなった。死因は現時点で明らかにされていない。

1948年生まれのMick Rockは、『University of Cambridge（ケンブリッジ大学）』在学中に友人のカメラでバンドの撮影をしたことからフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。ひょんなことからプログレッシブ・ロックの先駆者 Pink Floyd（ピンク・フロイド）のSyd Barrett（シド・バレット）を撮ったことで一躍注目を集めると、『Ziggy Stardust』時代のDavid Bowie（デヴィッド・ボウイ）の公式フォトグラファーとなり、Sex Pistols（セックス・ピストルズ）、Queen（クイーン）、Ramones（ラモーンズ）、Iggy Pop（イギー・ポップ）、Ozzy Osbourne（オジー・オズボーン）らロックスターたちのアイコニックな写真も撮影。特に1970年代にリリースされたアルバムのアートワークを数多く手がけ、Bowieとモデル Twiggy（ツィギー）が並ぶ『Pinups』、Queenの『Queen II』と『Sheer Heart Attack』、Lou Reed（ルー・リード）の『Transformer』、Syd Barrett（シド・バレット）の『The Madcap Laughs』などは彼の作品である。このことからMickは“1970年代を撮った男”と称される存在だった。もちろん後年になってもフォトグラファーとしての活動は続けており、Pharrell Williams（ファレル・ウィリアムス）、Snoop Dogg（スヌープ・ドッグ）、Daft Punk（ダフト・パンク）、Alicia Keys（アリシア・キーズ）も彼のレンズの前に立ったアーティストである。

『HYPEBEAST』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。