マンチェスター・ユナイテッドが監督スールシャールを解任
シーズンごとに3位、2位と成績を上げていたが、直近5試合で1勝4敗という成績から審判が下される

イングランド・プレミアリーグの直近5試合で1勝4敗という不甲斐ない成績から8位に沈む名門マンチェスター・ユナイテッドが、2019年3月から監督を務めていたOle Gunnar Solskjær(オーレ・グンナー・スールシャール)の解任を発表した。
もともとSolskjærは1996年から2007年まで選手として同クラブに在籍し、点取り屋として6度のプレミアリーグ優勝と「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」制覇に導いたレジェンドプレーヤー。その後、マンチェスター・ユナイテッドのリザーブチーム、ノルウェーのモルデFK、カーディフ・シティでの監督を経て、成績不振によって解任されたJosé Mourinho(ジョゼ・モウリーニョ)の後を継ぐ形でマンチェスター・ユナイテッドに復帰。シーズンごとに3位、2位と成績を上げ、今シーズンはCristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)やRaphaël Varane(ラファエル・ヴァラン)ら大型補強を敢行したこともあり、2012-13シーズン以来となる優勝への期待が高まっていた。しかし、ここまで12試合を戦って5勝2分け5敗と不調が続き、11月20日(現地時間)に行われた昇格組ワトフォードとの一戦で1-4と大敗したことから解任の審判が下されることに。
マンチェスター・ユナイテッドは公式サイトにて、「Solskjærは常にクラブのレジェンドであり、このような決断を下すことになったのは非常に残念です。最近の数週間は失望の時期を過ごしましたが、彼が3年間にわたって基盤を再構築するために奮闘してくれたことは忘れられません。彼の弛まぬ努力に感謝し、今後の幸運を祈ります」と声明を発表。また、Solskjær自らがインタビューを提案し、愛するクラブの監督になれたことや選手と次期監督の成功を応援する姿を捉えた感動的な映像が公開されている。
Our farewell interview with Ole Gunnar Solskjaer ❤#MUFC
— Manchester United (@ManUtd) November 21, 2021
Alex Ferguson(アレックス・ファーガソン)による27年間の長期政権後、David Moyes(デイヴィッド・モイーズ)、Louis van Gaal(ルイ・ファン・ハール)、Mourinho、Solskjærと8年で4人が監督に就くも、長らくプレミアリーグ優勝から遠ざかっているマンチェスター・ユナイテッド。当面の間はFergusonの教え子 Michael Carrick(マイケル・キャリック)が監督代行を務め、その間に“今シーズン終了まで”の暫定監督を決める予定とのこと。なお、次期監督候補としてはパリ・サンジェルマン(PSG)の現監督 Mauricio Pochettino(マウリシオ・ポチェッティーノ)とZinedine Zidane(ジネディーヌ・ジダン)が最有力に挙げられているがはたして。