Beyoncé の妹としても知られる Solange が黒人作家の作品にフォーカスした図書館をオープン
米国内であれば50冊のラインアップを45日間無料貸し出し中

Beyoncé(ビヨンセ)の妹としても知られるミュージシャン Solange(ソランジュ)によるプロジェクト “Saint Heron(セイント ヘロン)”が、黒人クリエイターによる作品に焦点を当てた図書館をオープン。
2013年、“文化的な対話”を刺激することを目的に設立した“Saint Heron”。6月には“Passage”と題した短編映画を公開するなど、音楽に留まらないSolangeのクリエイティビティをありのままに表現してきた。そんな同プロジェクトが10月18日(現地時間)、黒人の作家、歴史家、アーティスト、デザイナーなどに焦点を当てた“Saint Heron Community Library(セイント ヘロン コミュニティ ライブラリ)”と名付けた新しい試みをスタート。
このブックコレクションのキュレーションを担当したのは、アメリカ・アトランタの書店『For Keeps Books』の創始者であるRosa Duffy(ローザ・ダフィ)。ラインアップには、Adrian Piper(エイドリアン・パイパー)の『Reflections 1967-1987』、Julianna Free(ジュリアンナ・フリー)の『La Tete』、Octavia E. Butler(オクティヴィア・E・バトラー)著のSF小説『Clay’s Ark』など計50冊が並ぶ。
“Saint Heron Community Library”は、レンタルしたい絶版作品を公式サイトからオーダーすると実物が配送されるデジタル上の図書館となる。同サイトでは、「私たちのコミュニティは、詩、視覚芸術、批判的思考、デザインにおいてBIPOC(黒人、先住民、有色人種の総称)の声を取り上げる価値があると信じています」と綴られており、9月にLGBTQIA+のための図書館をオープンしていた〈Aēsop(イソップ)〉がこのプロジェクトの共同パートナーであることも明らかにされている。これらの作品は、10月29日(現地時間)まで45日間無料でレンタル可能とのこと。残念ながら対象地域は米国内のみとなっている。