EA Sports の手掛ける人気フットボールゲーム『FIFA』が名称変更の可能性
「国際サッカー連盟」とのパートナーシップ契約の問題から『EA Sports FC』に?

『HYPEBEAST』読者の皆様の中にもやり込んだ、もしくは現在進行形でやり込んでいる方が多いであろう「EA Sports(イーエースポーツ)」の手掛ける人気フットボールゲーム『FIFA』シリーズ。しかし、1994年よりこの名を冠してきた人気ゲームが、来年からその名称を変更せざるを得ない状況になりつつある。
これは、「国際サッカー連盟(FIFA)」が発表した以下の声明が大きく関係している。「eスポーツは、地球上で最も急速に成長している分野であり、新しく多様なタイプのゲームが次々と登場しています。したがって、FIFAは全てのフットボールおよびゲームファンのためにあらゆる機会を最大限に活用することが極めて重要であると考えました。eスポーツの未来は、一社が全ての権利を支配し、利用することではありません(一部抜粋)」
要するに「FIFA」は、成長著しいeスポーツひいてはゲーム業界への大規模なアプローチを行うため、長年続いた「EA Sports」によるフットボールゲームの事実上の独占状態を取り止め、彼ら以外の企業とのライセンス契約の締結を画策しているのだ。というのも、『FIFA』は過去20年で200億ドル(約2兆3,000億円)超えの売り上げを記録しているドル箱であり、「EA Sports」は「FIFA」に対して4年ごとに1億ドル(約114億円)の名称使用料を払ってはいるものの、「FIFA」からすれば収益性および将来性を考えると主導権を握りたいところなのだろう。
「FIFA」と「EA Sports」のパートナーシップは「2022 FIFAワールドカップ カタール大会」終了後に切れるが、既に「EA Sports」は“EA Sports FC”という商標登録を済ませているそうで、『FIFA』の名称変更はほぼ決定事項。長年親しまれていたゲームだけに残念ではあるが、両者がよりを戻す可能性も無くはない。はたしてシリーズ最新作『FIFA 22』が“最後の『FIFA』”となってしまうのか。続報が入り次第すぐにお伝えしたい。