バーバラ・クルーガーがキャリア最大規模の展覧会をシカゴで開催中
館内だけにとどまらずシカゴの街中にも彼女の作品が設置
〈Supreme(シュプリーム)〉のボックスロゴの元ネタ作者として知られるアメリカ・ニュージャージー州出身のコンセプチュアル・アーティスト Barbara Kruger(バーバラ・クルーガー)が、40年以上にも及ぶキャリアの中で最大規模となる展覧会 “THINKING OF YOU. I MEAN ME. I MEAN YOU”を『Art Institute Of Chicago(シカゴ美術館)』で開催中。
コピーライターなどの経験を生かした短く力強い言葉とグラフィックを駆使し、資本主義や消費社会、フェミニズムなどの問題を取り上げた作品を数多く発表してきたKruger。今回の展覧会では、クレジットカードを握った手の上に哲学者 René Descartes(ルネ・デカルト)の名言 “I think, therefore I am(我思う、故に我あり)”をもじった“I shop, therefore I am(我買う、故に我あり)”のテキストを配した1987年発表の同名代表作をはじめ、グラフィック作品から映像、彫刻、インスタレーションにいたるまで彼女の全領域を網羅。だが何よりも驚くべきはその展示スペースで、館内だけにとどまらずシカゴの街中にも彼女の作品が設置されているそうだ。
“THINKING OF YOU. I MEAN ME. I MEAN YOU”の会期は、2022年1月24日(現地時間)まで。本展を記念したマーチャンダイズも展開されているので、気になる方は『Art Institute Of Chicago』の公式オンラインストアを覗いてみてはいかがだろうか。