Back to Film：NBAのスニーカー王者 PJ・タッカーの爆買いダイアリー

先日『さいたまスーパーアリーナ』にて16年ぶりに開催された日本でのNBA公式試合「NBA Japan Games（NBAジャパンゲームズ）」。昨季チャンピオンのトロント・ラプターズ対ヒューストン・ロケッツが激突する2試合はバスケ人気が急速に高まる日本のファンにとって本場の熱気を味わえる絶好の機会となった。今回の「NBA Japan Games」最大の見所は、ロケッツに所属するJames Harden（ジェームズ・ハーデン）とRussell Westbrook（ラッセル・ウェストブルック）という二大MVP選手であったが、同じロケッツでも『HYPEBEAST』読者にとってのお目当ては、P.J. Tucker（PJ・タッカー）だったかもしれない。

P.J.は自他共に認めるリーグ随一のスニーカーコレクター。一瞬目を疑ってしまうようなレアキックスの数々をコート上で着用し、試合の結果以上にその足元に熱い視線が注がれる選手である。選手間の労働組合「National Basketball Players Association（ナショナル・バスケットボール・プレイヤーズ・アソシエーション、NBPA）」によるアワード“Players Voice Awards”のスニーカー部門を2年連続で受賞しており、今やリーグ全体の“公式”スニーカー王者として君臨しているといっても過言ではない。また、スニーカーコミュニティのみならず、ファッション界からも引く手数多のP.J.はファッショウィークの常連でもある。今回そんなNBA屈指のファッショニスタに、使い捨てカメラで日常を切り取る『HYPEBEAST』の恒例企画“Back to Film”への出演を依頼。快く引き受けてくれたTuckerに東京滞在期間の日々をフィルムカメラに収めてもらった。

我々はTuckerサイドから、事前に都内のお勧めショップリストをリクエストされており、筆者の作成した店舗一覧を元にショッピングに繰り出していたようだ。その爆買いぶりを収めた写真では〈sacai（サカイ）〉や〈HUMAN MADE®️（ヒューマン メイド）〉といったブランドのショッピングバッグが確認できる。それ以外にも『KITH TREATS TOKYO（キス トリーツ トウキョウ）』『Supreme Shibuya（シュプリーム渋谷）』〈kolor（カラー）〉をはじめとする『表参道ヒルズ』内のストア、『GR8（グレイト）』『UNITED ARROWS & SONS（ユナイテッドアローズ アンド サンズ）』『WORM TOKYO（ワーム トウキョウ）』といった渋谷・原宿・表参道エリアの店舗を中心に『DOVER STREET MARKET GINZA（ドーバーストリートマーケット 銀座）』などに足を運んだとのこと。また、世界一の美食都市として知られる東京において、食事は最大級の楽しみのひとつであろう。Tuckerご一行も人気ラーメンチェーン『一蘭』から高級寿司店までしっかり堪能したようだ。

P.J.がプライベートで何を履いていたか気になる方もいると思うが、現在〈Nike（ナイキ）〉との契約が切れており、スニーカーフリーエージェントを満喫中のTuckerは〈adidas + KANYE WEST（アディダス + カニエ・ウェスト）〉のYEEZY 350から〈Balenciaga（バレンシアガ）〉のSpeed Trainers Lace Upまでを履きこなしていた。しかし、プレーとなればやはり慣れ親しんだバッシュが一番。練習・試合ともに〈Nike〉のKobeモデルやLeBronモデルをチョイス。ちなみに練習を含めてもバッシュを履く機会は計5日のはずだが、今回の来日に際し持参したシューズは、な、なんと18足……。さすがスニーカーチャンプ、恐れ入りました。

これまでの“Back to Film”もこちらからチェックしてみよう。