Nike Air Max Goadome にオールブラック仕様の新作 “Black/Volt” が登場
2000年代を象徴するシルエットを素材使いとソリッドな配色でアップデート
質実剛健な作りと、スタイリッシュな見た目でストリートから再評価の著しい〈Nike(ナイキ)〉Air Max Goadome(エア マックス ゴアドーム)から、新作 “Black/Volt(ブラック/ボルト)”が今秋登場する。
〈Nike〉が誇るフットウェアの歴史において、スニーカーだけでなくブーツカテゴリーが与えた文化的なインパクトは計り知れない。同社がブーツの領域に本格参入したのは、1980年代後半のこと。当時、ハイキングやアウトドアカルチャーの隆盛に伴い、〈Nike〉は従来のランニングシューズで培ったテクノロジーをタフな全天候型フットウェアに応用し始め、1989年に〈Nike ACG(ナイキ エーシージー)〉が正式に発足。このラインから誕生したAir Magma(エアマグマ)やLava Dome(ラバドーム)は軽量でありながら高い耐久性を備え、それまでの重厚で硬い伝統的なレザーハイキングブーツの概念を覆した。また、鮮やかなカラーリングや素材使いは、トレイルシーンだけでなくストリートシーンで支持を集めることに。
〈Nike〉ブーツの歴史を語る上で欠かせないのが、アメリカ東海岸のDMVエリアに根付く独自のストリートカルチャーだ。ニューヨークにおける〈Timberland〉6-Inch Bootのように、DMVエリアのストリートにおいて絶対的なシンボルだったのが、2000年に〈Nike ACG〉から登場したAir Max Goadomeである。Wale(ワーレイ)をはじめとするラッパーやアーティストたちがこぞってGoadomeを着用し、リリックやMVで引用したことで、同モデルは単なる防寒靴を超えて「完璧なスタイル」を仕上げるためのアイコンとなった。
〈Nike〉は近年、このクラシックな2000年代のシルエットをベースに、よりファッション性の高い実験的な試みを加速させている。例えば、落ち着いたトーンのミリタリーカラーを採用したモデルなど、武骨さを活かしつつモダンなテックウェアやストリートスタイルに馴染むアップデートを投入。また、クロコダイルの型押しレザーや、アッパーに大胆なパンチング加工を施した“Dot Pack”、高級感あふれるハラコ/カウ柄プリントの採用など、ハイブランドとのコラボレーションを思わせるエッジの効いたバリエーションを次々と展開している。
今回の新作 “Black/Volt”の最大の魅力は、至近距離で見たときに際立つアッパーの質感。スムーズレザーと、サイドや履き口周りに配置されら表情豊かなテクスチャードレザーを巧みにミックスし、同一のトーンでありながら立体感と奥行きのある表情を演出した。シューレース、アイレット、シュータン、ステッチからソールに至るまでダークトーンで統一され、パーツごとの境界線を感じさせないソリッドな構築美を提示。サイドにあしらわれた控えめなスモールシルバーのスウッシュは、金属パーツのようなアクセントとして機能している。ソールには前足部とヒール部分の双方にビジブルAirクッショニングを配置し、衝撃吸収性と快適な履き心地を両立。足裏のアウトソールにはタフなディープトレッドパターンが刻まれ、その中央にはアクセントとなる“Volt”カラーの“ACG”ロゴバッジを配置。歩行時の角度によってのみ鮮烈な蛍光イエローが覗くという、心憎い仕掛けが施されている。
〈Nike〉Air Max Goadome“Black/Volt”の価格は180ドルで、2026年秋頃のデリバリーが見込まれる。本稿執筆時点ではこれ以上の詳細は確認できていないため、フォトギャラリーでディテールをチェックしつつ、オフィシャルのアナウンスを待っていよう。
