AURALEE 2027年春夏コレクション ── 多様なアイテムを通じて新たな素材表現を示す
同ブランドが長年培ってきたミニマルな美学を、さらに洗練された形で提示
岩井良太の手掛ける〈AURALEE(オーラリー)〉が、パリ・ファッションウィークにて2027年春夏コレクションを発表した。35度近い猛暑に包まれたパリで披露された今季のコレクションは、軽さと快適性、そして静かなエレガンスをテーマに構成。ブランドの核となる素材開発をさらに深化させながら、現代の気候やライフスタイルに寄り添う新たなワードローブを提案した。
ランウェイでは、〈AURALEE〉らしい柔らかなテーラリングとリラックスしたシルエットが随所に登場。身体に自然と沿うジャケットやワイドトラウザーズ、軽やかなコートなどが並び、肩の力を抜いた上質なスタイルを描き出した。一方で、単なるオーバーサイズではなく、緻密なパターン設計によって生まれる美しいドレープや流れるようなラインがコレクション全体を特徴づけている。
今季の最大の見どころは、ブランドが得意とするテキスタイル開発だ。透け感のあるサマーツイードや軽量化されたレザー、繊細なニット素材、シルク混ファブリックなどが登場し、視覚的な軽やかさと快適な着心地を両立。素材そのものが持つ表情を引き出すことで、装飾に頼らない〈AURALEE〉らしい美学を改めて示した。
カラーパレットはアイボリーやサンドベージュ、グレー、ブラウン、ブルーなどの柔らかな色調を中心に構成。自然光の中で微細な色の変化を感じさせる繊細なトーンが、上質な素材感をさらに際立たせていた。
ブランド:AURALEE
シーズン:2027年春夏