LEMAIRE 2027年春夏コレクション ── フランス人アーティスト クロディーヌ・ウィックとのコラボにも注目
“探し、集め、変化させること”をキーワードに、個人のスタイルが自然と立ち上がるようなコレクションを提示
クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)とサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)の手がける〈LEMAIRE(ルメール)〉が、2027年春夏コレクションを発表した。今季は“探し、集め、変化させること”をキーワードに、多様なカルチャーや日常の断片を織り交ぜながら、個人のスタイルが自然と立ち上がるようなコレクションを提示している。
メンズウェアでは、構築性と流動性のコントラストが随所に表現された。酸化した銅のような風合いを思わせるガーメントダイのコットンや、程よいハリを備えたシャンタン素材のテーラリングなど、奥行きのあるマテリアル使いが特徴。オーシャンブルーを軸にしたカラーパレットのもと、浴衣から着想を得たラップシャツや軽量レザーのマンダリンジャケット、裏地を省いたコットンワークウェアなどが並び、暑い季節に向けた軽やかなワードローブを構築した。また、シアーナイロンやコットンボイル、コットンメッシュといった透け感のある素材も積極的に取り入れられ、全体に涼やかな空気感をもたらしている。
一方のウィメンズウェアでは、1970年代の自由でロマンティックなムードをベースに、素朴なパターンや有機的なアースカラーを展開。オックスブラッドやチョーク、鮮やかなレッド、温かみのあるウッドトーンなどを用いながら、ラッカー加工を施した樹皮のようなモチーフをデニムにプリントし、ポプリンやリネン、流れるようなヴィスコースと組み合わせた。スポーティなジャージーニットや二重仕立てのシャツ、丈感を調整できるドローストリング付きスカートなどを通して、身体のラインをさりげなく引き立てるルックも印象的だ。
また今季は、フランス人アーティスト クロディーヌ・ウィック(Claudine Wick)とのコラボレーションにも注目したい。身体や鳥、花を描いた夢幻的なペインティングを、ブラックとピンクのグラデーションを効かせた透け感のあるメッシュジャージーに落とし込み、まるでセカンドスキンのようにモデルの身体へ寄り添うピースとして提示している。
アクセサリー類もまた、〈LEMAIRE〉らしいユーモアと繊細さを感じさせる仕上がりに。松ぼっくりを思わせるピアスや、草の葉のように華奢なメタルジュエリーといった有機的なモチーフを採用したほか、シルバーのシガーアッシュプレスを現代的なユーティリティペンダントへと転用するなど、遊び心のあるアプローチも散見された。軽量なバッグはレイヤードや収納を前提に設計され、見せ方そのものに変化を与える仕様に。さらに、ウェアの内側に忍ばせた差し色やコントラストライニングなど、見えない部分にまで細やかな工夫が施されている。
ブランド:LEMAIRE
シーズン:2027年春夏




















