On によるブランド史上最大規模のランニングイベント「On Squad Race Tokyo」をレポート
世界20都市を駆け巡る「On Squad Race」ワールドシリーズ、その熱狂が東京にも上陸
去る4月19日(日)、スイス発のスポーツブランド〈On(オン)〉が主催するランニングイベント「On Squad Race Tokyo」が、東京・シティーサーキット東京ベイにて開催された。これまで北海道で行われてきた同イベントは、2026年より世界20都市を巡るワールドシリーズへとスケールアップ。「この街で。仲間と。最高の熱狂を。」というコンセプトのもと、東京ラウンドが行われた。当日、会場には出場者や観戦者に加え、近隣の『TOYOTA ARENA TOKYO』を訪れていた来場者も足を運び、都市の一角に新たな熱気が立ち上がるような光景が広がった。競技とコミュニティがシームレスに交差する場として、多様な人々が集い、それぞれの距離感でイベントを体感していたのが印象的だ。本稿では、そんな「On Squad Race Tokyo」の当日の模様を、現場の空気感とともにレポートする。
4月とは思えない強い日差しに包まれた当日。最寄り駅の2階コンコースから見下ろすと、視界に飛び込んできたのは、この日のために設えられた特設レースコースだった。都市の一角に突如出現したサーキットは、非日常的な高揚感を静かに引き上げていく。本レースは4人1組の“スクワッド”で挑むリレー形式。全長460mのコースにはテクニカルなカーブが連続し、各メンバーが1周ずつ走行する。個々の走力だけでなく、バトンワークや戦略といったチームとしての総合力が問われるフォーマットだ。多くの来場者はコンコース上からその様子を見守り、上空からレース全体を俯瞰するような独特の観戦体験を楽しんでいた。スタートの時刻が近づくにつれ、会場には陸上競技特有の張り詰めた空気が広がる。全10組に分かれて争われた本レースには、多彩なバックグラウンドを持つランナーたちが集結。なお、我々『Hypebeast』も1チームとして参戦し、この熱狂の渦中へと身を投じた。
本レースには約60チームが参加し、予選からハイレベルな戦いが繰り広げられた。各スクワッドが全身全霊で挑む走りを見せ、会場は早くも熱気に包まれる。15:00には全10組による予選が終了。続く準決勝でもハイレベルな攻防が展開され、会場の熱気はさらに高まっていく。460mのコースを全力で走り抜いた直後とは思えないほど、どのチームも疲労を感じさせる様子はなく、純粋に“走ること”そのものを楽しんでいる姿が印象的だった。そして迎えた決勝戦。ロサンゼルスで開催されるワールドフィナーレへの出場権を懸けた一戦とあって、会場はこの日最高潮の緊張感に包まれる。大きなブザーとともにスタートしたレースは、終始拮抗した展開に。観客の視線が一斉にトラックへと注がれるなか、最後まで勝敗の行方が読めない白熱した戦いが続いた。その接戦を制したのは、チーム SAURCOS RC。しかしその勝利の裏には、ひとつのドラマがあった。本来4人1組で挑む本レースにおいて、同チームはメンバーの1人が前日に高熱で離脱するというアクシデントに見舞われる。そんな状況のなか、残るメンバーのひとりが1レースで2度走るという異例の選択を決断。準決勝から決勝にかけて、合計で約2,400m近くを走破するという、規格外のパフォーマンスを見せた。当人はレース後、「正直2本走るのは厳しいと思っていたが、ラウンドを重ねるごとにアドレナリンが出て、最後まで走り切ることができた」と語る。一般応募を通じて集まったメンバーで構成されながら、予期せぬトラブルを乗り越え、見事優勝を勝ち取ったチーム SAURCOS RC。その結束力と精神力は、本イベントのハイライトのひとつと言えるだろう。
そして本イベントにおいてもうひとつの注目点となったのが、〈On〉の最新モデル Cloudmonster 3をはじめとするCloudmonsterコレクションの存在だ。出場者はこれらのシューズの着用が必須とされ、レースのパフォーマンスを支える重要な要素として機能していた。中核を担うCloudmonster 3は、ブランド史上初となる3層構造のCloudTec®を採用。Helion™フォームによる優れた反発性とクッション性を両立し、ロッカー形状のソールがスムーズな重心移動を促すことで、自然な推進力を生み出す。また、内蔵されたSpeedboard®が着地時のエネルギーを効率よく前進力へと変換し、走りそのものをよりダイナミックな体験へと引き上げる。さらに、長距離トレーニングに適したCloudmonster 3 Hyperや、革新的なLightSpray™アッパーを採用した最軽量モデル LightSpray Cloudmonster 3 Hyperもラインアップ。いずれも高いクッション性と反発力を兼ね備え、シーンや目的に応じた多様なランニングスタイルに応えるコレクションとなっている。
「On Squad Race Tokyo」は、ランナーにとって特別な意味を持つイベントであることを、あらためて印象づけた。競技としての側面はもちろん、チームで走ることの高揚感や、同じ空間を共有することで生まれる一体感など、ランニングの新たな価値が提示されていたように思える。また〈On〉は、単なるスポーツブランドの枠を超え、世界中のランニングコミュニティを接続するハブとしての役割を担いつつあることも感じられた。都市と人、そしてカルチャーを横断しながら広がっていくその動きは、今後さらに加速していくだろう。なお、イベント当日の様子を収めたリキャップムービーも公開されているので、気になる方は下記の投稿からチェックしてみてほしい。
























