Nike CEO が Air Jordan Retro モデルの供給制限を表明
AJ1 Highはすでにリリース数が半減。2027年より本格的な減産体制へ
〈Nike(ナイキ)〉のCEOであるエリオット・ヒル(Elliott Hill)は10月1日(現地時間)に行われた同社の2027年度第1四半期決算説明会において、〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉を象徴するAir Jordan(エア ジョーダン)シリーズのRetro(復刻)モデルの供給量を大幅に削減していく方針を明らかにした。
かつては発売日ごとに争奪戦が繰り広げられ、プレミア価格で取引されていたAir Jordanシリーズ。しかし2026年現在、スニーカーショップの棚には数々の復刻モデルが並び、一部はセール価格で販売される光景が常態化している。こうしたブランド価値の低下に対し、ヒルCEOは「我々はアイコニックなレトロ製品を市場に過剰供給しすぎていた」と公式に認め、今後の供給量縮小を宣言。
公開されたデータによると、2025年10月から2026年9月までの過去12カ月間で、〈Jordan Brand〉がリリースしたRetroモデルは月平均で約10足にのぼる。2026年2月(オールスターゲーム開催月)にいたっては、わずか1カ月間で19足ものRetroモデルが投下された。定価の高騰も相まって、消費者がすべてを買い揃えることは不可能に近い。Retroモデルが市場に溢れ返った結果、スニーカーマーケットでの相場は割り込み、最高峰のバスケットボールブランドとしてのステータスや希少性は失われてしまっていた。実は、Retroモデルの供給量縮小戦略は代表作であるAir Jordan 1 Highで先行して実施されている。
2021年:年間20色のAJ1 High Retroをリリース
2025年:年間15色へ削減
2026年:年間12色へとさらに削減
(*Union x fragment design や Swarovski、ヴァージル・アブローのアーカイブコラボなどを除いたインラインカラーはわずか7色のみ)
ヒルCEOは具体的な改修時期を明言していないものの、この供給制限プログラムは2027年より本格的に適用されると見られている。スニーカーが投げ売りされる時代が終わりを告げ、かつてのように手に入りづらい憧れの存在へと原点回帰を目指す〈Jordan Brand〉。この戦略転換が再びスニーカーシーンに熱狂を生むのか、今後の展開から目が離せない。