五感で体感した Grand Seiko の哲学
限定人数のみが参加できたシークレットイベントに『Hypebeast』が潜入し、ブランドの世界観やモノづくりにおけるクラフトマンシップについて迫る
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1960年に “世界最高峰の腕時計”を目指して誕生した〈Grand Seiko(グランドセイコー)〉。現在は、日本ならではの美しさと品格をあわせ持つバリエーション豊かな腕時計を生み出し続け、唯一無二の存在感を発揮するブランドである。そんな〈Grand Seiko〉は、長野県塩尻市と岩手県雫石町に製造拠点が存在している。(岩手県にある「グランドセイコースタジオ 雫石」については、先日公開したこちらの記事をチェック)
そういった〈Grand Seiko〉のブランドとしての歴史や世界観、モノづくりにおけるクラフトマンシップを五感で体感できるポップアップイベントが、表参道の『WALL & WALL』にて9月13日から15日の3日間限定で開催された。同イベントは「ALIVE IN TIME through the FIVE SENSES」というタイトルで“今、この時を生きる人へ。 Alive in Time”をテーマに、今後海外にも展開予定の企画である。これまでになかったスペシャルな体験ができるイベントとのことで、開催前から多くの注目が集まったのだが、今回はコンテンツの特性上、事前の応募による抽選で当選した人のみが参加することができた。そこで『Hypebeast』は〈Grand Seiko〉が開催した「ALIVE IN TIME through the FIVE SENSES」にて潜入レポートを実施。ブランドの世界観や革新性、モノづくりにおけるクラフトマンシップを五感で体感しながら、写真とともに腕時計の魅力に迫っていく。
真のマニュファクチュールブランド
まず〈Grand Seiko〉の特徴として、腕時計に使われるパーツを素材から研究開発している点が挙げられる。これは世界中の時計メーカーを見渡してもとても珍しい業態であり、なにより、それ相応の技術力とクラフトマンシップが求められるのだ。そして、時計業界では一般的にデザインだけでなくムーブメントも自社製造しているメーカーをマニュファクチュールと呼び、その中でも〈Grand Seiko〉はムーブメントの開発から、製造、組立、調整、検査までを自社で担う、真のマニュファクチュールブランドなのである。
そして、このこだわりが自然の風景と重なるように表現されていたのが、最初の“視覚エリア”。こちらでは、クラフトマンシップの根幹である精工なパーツやムーブメントがアートのように展示されており、ブランドフィロソフィーの“THE NATURE OF TIME”に基づいた自然の源の水の揺らめきや煌めきをイメージした映像が映し出されていた。
没入感に浸る腕時計の16ビート
次は、〈Grand Seiko〉初のコンプリケーション機構“コンスタントフォース トゥールビヨン”を搭載したKodo(鼓動)の刻音を、光と音で表現したインスタレーションの聴覚エリア。青い光が点滅する、まるでSF映画のような空間に、独特の没入感をもたらす時計の刻音が調和し、思わず長居したくなるような演出である。この心地よい16ビートの刻音は、かつてミュージシャンとして活動していた経歴をもつ設計者のこだわりが生み出している。
度肝を抜かれるフィット感
腕時計を目と耳で堪能した後は、実際に製品を身につけることができる触覚エリアが続き、こちらでは、〈Grand Seiko〉の真髄と日本の美意識を高い次元で融合・進化させた、エボリューション 9 コレクションの代表的な3つのモデルなどから気に入ったモデルを装着して、特設のフォトスポットにて撮影ができる空間が用意されていた。そこで気になる腕時計のフィット感を早速試してみると、つけているのにつけていないかのような、計算し尽くされたつけ心地に度肝を抜かれ、思わずその場で購入を検討してしまうほど。ここでも〈Grand Seiko〉の本質を追求する姿勢に改めて驚かされたのである。
日本料理とコーヒーの未知なる融合
そこからいよいよ目玉の味覚・嗅覚エリアへと案内され、『ミシュランガイド東京2023』2つ星を獲得したシェフの長谷川在佑氏と、様々なアプローチでコーヒーのフルコースを提案するバリスタの國友栄一氏が出迎えてくれた。そして、いざ着席すると、彼らが自らのフィルターで解釈した〈Grand Seiko〉をイメージした味や香りについて説明を受けつつ、こだわりの料理やドリンクを堪能。日本料理とコーヒーという未知なる世界観は、貴重な時間経過を大切にする〈Grand Seiko〉のスタイルを投影した斬新な味わいであった。
五感の体験後は、グランドセイコーの腕時計が持つストーリーを表現した躍動感のある展示が設置されており、白樺林をイメージしたダイヤルのSLGH005、諏訪湖の水面のようなダイヤルパターンが印象的なSLGA021など、各アイテムの特色がアーティスティックに演出されている他、初代グランドセイコーと聴覚エリアのモチーフとなった「Kodo」が展示され、〈Grand Seiko〉のブランドの歩みを追体験しているようだった。
また今回の招待制イベントには、俳優の桜田通とモデルの泉里香、ヘア&メイクアップアーティストの奈良裕也、ファッションエディター祐真朋樹、ファッションデザイナー落合宏理、フローリスト越智康貴などが来場し、業界人からの注目の高さもうかがえた。
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Grand Seiko Official Image
今回ブランドの世界観やモノづくりにおけるクラフトマンシップを五感で体感したことで、〈Grand Seiko〉の腕時計が一生モノの相棒のような存在に感じられた。本イベントは惜しくもすでに終了しているが、今回「ALIVE IN TIME through the FIVE SENSES」で表現されていたブランドのクラフトマンシップと革新性は、本ブランドが展開するすべてのアイテムに宿っており、参加が果たせなかった人でも〈Grand Seiko〉を身につけることで体感することが可能なはずである。興味がある方は是非、ブランドの公式ウェブサイトを訪れて、その詳細をチェックしてみよう。特設サイトはこちらから。
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