The Woolmark Company が2023年アースデイを記念した没入型パフォーマンス “RETURN” を発表
芸術表現を通して地球が現在直面している生態系の課題への意識向上を図る実験的なプロジェクトがローンチ
「The Woolmark Company(ザ・ウールマーク・カンパニー)」は2023年4月22日のアースデイにちなみ、米ニューヨークで話題のパフォーマンスグループ「sleep no more(スリープ ノー モア)」の上海制作チームと提携し、中国南西部に位置する重慶(チョンチン)市にある山火事で荒廃した森林で没入型のパフォーマンス “RETURN”を制作/発表した。この実験的なパフォーマンスは、地球が現在直面している生態系の課題についての意識向上を促すことを目的とし、地球への負担軽減の第一歩として実施される。
ウールのグローバル・オーソリティーとして知られる「The Woolmark Company」は、世界のテキスタイル・ファッション業界を網羅する膨大なネットワークを通じて、究極の天然繊維、そして高級アパレルの素材としてのオーストラリア産ウールの地位を高めるために活動してきた。“Woolmark”のロゴは世界で最も広く知られ、なおかつ高い評価を得るブランドに数えられ、最高品質を認証し、牧場から最終製品にいたるまでの先駆的な卓越性とイノベーションを象徴している。
彼らが環境問題に対する取り組みを長年継続しているのは、多くの方には周知の事実。我々人類はマイクロプラスチックの放出や化石燃料の採掘など、広範囲に及ぶ開発の歴史と生活様式の変化により、地球へ大きな負荷をかけている。いまから約1年前、異常な高温が重慶の森林地帯で30件の森林火災を引き起こした。その火災により、動植物の生息地が破壊され、気温上昇や自然災害が多発したことで、約3,000エーカーの土地に影響を与えることに。
今回のパフォーマンスでは、人間が破壊した自然を見つめ直し、100%天然の草木染めされたメリノウールに身を包んだパフォーマーたちが、自然の道を優雅に踊り、焼け焦げた風景と親密に関わり、悪化する地球環境と向き合う様子が映し出されている。最後に、パフォーマー全員が着用していたメリノウールの衣服を土に埋め、数カ月に及ぶ自然分解実験がスタートする。この“RETURN”プロジェクトは今月から実際に実施され、2023年の後半には、埋めた衣服を土から回収する予定だ。生分解の実証実験を通じて、メリノウールが自然と共存する環境に優しい繊維であることを検証する。
芸術表現を通して現状への問いを投げかけた実験的なパフォーマンス “RETURN”は、以下の動画をチェック。そして「The Woolmark Company」の取り組みについてより知りたい方は、同社の公式サイトでご確認を。