Ferrari が新型オープン4シーターモデル Roma Spider を発表
ソフトトップを採用したフロントエンジンモデルが54年ぶりに登場
イタリアの自動車メーカー「Ferrari(フェラーリ)」は3月16日(現地時間)、モロッコ・マラケシュのエル・バディ宮殿で行われたクライアント限定のエクスクルーシブなイベントにおいて、4人乗りクーペ Roma(ローマ)のオープンモデルとなるRoma Spider(ローマ スパイダー)を発表した。
洗練されたデザインと優れたパフォーマンスを兼ね備えたこの最新モデルは、1950~60年代の喜びにあふれたシックなイタリアン・ライフスタイルを現代的に再解釈して誕生した。まず特筆すべきは、ルーフにソフトトップを採用していること。このソリューションを使うフロントエンジンモデルが「Ferrari」に登場するのは、1969年発表の365 GTS4以来、実に54年ぶりとなる。
最大の特徴は、5層構造のファブリックを使用したソフトトップであり、洗練された専用ファブリックやアクセントのステッチを含め、パーソナライゼーションのオプションが豊富に用意されている。リトラクタブル・ハードトップに匹敵する音響快適性に優れる同機構の機能面を見ると、最高60km/h走行時にも稼働することが可能で、開閉時間はわずか13.5秒。極めてコンパクトなため、オープン時でもラゲッジルーム容量は255リッター確保され、汎用性に優れたモデルに。特許取得の新ウィンド・ディフレクターは、リアのベンチシートのバックレストに組み込まれている。センタートンネルのボタンひとつで作動し、車内のスペースをまったくとらずに比類ない乗員快適性を保証。この機能によって従来のオープンモデルと比べ、乱流の抑制効果が約30%向上したという。
フロントミッドシップに搭載されるのは、排気量 3855ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジン。最高出力は620ps/5,750~7,500rpm、最大トルクは77.5kgm/3,000~5,750rpmを発揮する。トランスミッションは、8速デュアルクラッチを介し後輪を駆動。最高速度は320km/hで、0〜100km/hの加速タイムは3.4秒、0~200km/hの加速タイムは9.7秒。車両重量は1,556kg、ボディサイズは全長4,656mm、全幅1,974mm、全高1,306mmを誇る。ホイールベースは2,670mmで、定員はクーペと変わらず4人となっている。
Roma Spiderは単に扱いやすいだけでなく、極めてダイナミックでレスポンスも優れているため、週末に郊外へ出掛けるときや、より長距離のドライブに最適な仕様に。言うまでもなく、胸の高鳴る「Ferrari」のV8サウンドが常にBGMとなり、車内には数多くの装備が揃う。トランク容量は同カテゴリー最大で、リアシートのバックレストがハッチになり、大きな荷物も運べるほか、標準で「Android」Auto®および「Apple」CarPlay®によるWi-Fi接続が可能に。人間工学的に優れ、18種類に調整できるヒート付きシートも備えており、寒い日に活躍するネックウォーマーもオプションで用意されている。
Roma Spiderの日本での導入時期や販売価格については、現時点では未定。さらなる詳細については、「Ferrari」の公式サイトでご確認を。