ジュエリーとストリートの素敵な関係──黒デニムにはホワイトゴールドを
ジュエリーとストリートウェアの素敵なスタイリング関係を探るFashion Tips。今回は、〈CHAUMET〉の「ビー マイ ラブ」で流行の黒デニムを格上げ!




世は空前の黒デニムブーム
〈DIOR(ディオール)〉がこの秋、黒デニムを含めたカプセルコレクション「DIOR DENIM」をスタート。いっぽう巷の古着屋さんでは、黒デニムが売れに売れて、良い色落ちのブラックジーンズは枯渇気味。また、ドメスティックブランドや韓国ブランドにおいても、黒デニムは百花繚乱。つまり、いま、黒デニムが、ジャケット、ジーンズ問わずブームである。
ただ、もちろん、1970年代以前のヴィンテージのブルーデニムが、オーラ的には良いに決まっている。のであるが、黒デニムの良さは、都会的な点だ。たとえ荒々しく色落ちしていたとしても、街に自然に溶け込む雰囲気がある。そこで、そんな黒デニムのモダン気分をさらに加速するべく提案したいのがホワイトゴールドのジュエリーだ。イエローゴールドほどわかりやす過ぎず、さりげなくてさりげある、主張と気品がホワイトゴールドには備わっている。1990年代のレギュラー古着である黒デニムに合わせた、撮り下ろしのトップスライドを見てもらえばわかる通り、(ブルーデニムにはない)黒デニムの都会感が、ホワイトゴールドの煌めきによってグッと洗練されている、と感じてもらえるはず。
おすすめは、CHAUMETの……
「BEE MY LOVE(ビー マイ ラブ)」コレクションにある、ホワイトゴールドのブレスレット&リングだ。ちなみに〈CHAUMET(ショーメ)〉というジュエラーはパリ5大宝飾店(グランサンク)の一角を担い、歴史に裏打ちされたデザインはミニマムな気品を極める。ただ、ここで、いやいや、ほかにも良いジュエリーブランドがあるよ、と思われる人もいるかもしれない。だが、ここで推したいのは、〈CHAUMET〉にある「ビー マイ ラブ」というコレクションだ。このブレスレットやリングは、“ミツバチが幸せを見つけて運んできてくれる”という言い伝えにヒントを得て、デザインされている。で、どうデザインされているかというと、“蜂の巣”をモチーフにしており、形状が六角形の連続なのだ。“蜂の巣”で、ピンと来た人は、デニム上級者と言えよう。
肘や膝裏の色落ちと共鳴
ジーンズの股から放射状に広がる、猫の髭のようなシワの色落ちを「ヒゲ」ということを知っている人も多いだろう。いっぽうで肘や膝の曲げ伸ばしによってできた蜂の巣状のシワの色落ちを「ハチノス」と呼ぶのだ。つまり、この「ビー マイ ラブ」のデザインは、デニムの「ハチノス」の色落ちとさりげなく共鳴するようなデザイン要素を秘めている。ゆえにゆえに、黒デニムの合わせとしておすすめしたい。とはいえ、ブルーデニムにも「ハチノス」はあるんじゃ?とツッコむ諸兄。もちろん、ブルーデニムに合わせても良いよ。