2022年3月、“BOLD（大胆）” なカルチャーを全世界に発信し、独特な世界観を持つアーティストグループを輩出するグローバルエンタテインメントプロダクション「XGALX（エックスギャラックス）」からデビューしたXGは、従来のガールズグループとは一線を画すインディペンデントな哲学を持ち、K-POP、J-POPにも分類できないネオジャンル“X-POP”と称され、中毒性の高いエッジィなビートで世界中を席巻している。

　約5年の歳月をかけてダンス、歌、語学に至るまでトレーニングを積んだ7人の息のあったパフォーマンスは、アメリカ、アジア、ヨーロッパなどの国境を越え、Z世代を中心に多くの人々の心を掴み、日、英、韓の3言語を駆使したラップのサイファー動画は、公開から一カ月で『TikTok（ティックトック）』再生回数1,100万回を超えた。メンバーであるCOCONAがパフォーマンスした楽曲のオリジナルトラック製作者であるラッパー J.I.D（ジェー・アイ・ディー）本人も自らの『Instagram（インスタグラム）』で彼女を絶賛するコメントを発信。その後も著名なアーティストやラッパーからいま、注目すべきアーティストとして次々と紹介され、楽曲『LEFT RIGHT（レフトライト）』ではHIPHOP／R&B界の大御所Ciara（シアラ）とJackson Wang（ジャクソン・ワン）を迎えたリミックスバーションをリリースし、その知名度を確実に押し上げた。

　2023年には、LAとNYで開催された大型音楽フェス『Head In The Clouds（ヘッズインザクラウド）』に満を持して参戦。初の米国公演にも関わらず、約1万5千人の観客が“XGを待っていました! ”と言わんばかりの声援で迎えた。観客が共に大合唱するSNSの動画を見れば、どれだけ多くのファンがこの公演を待望していたのかが伺える。さらに最近、『Apple Music（アップルミュージック）』が新進気鋭のタレントを発掘、紹介することを目的とした『Up Next Artist（アップネクストアーティスト）』にXGを選出したことを発表。同プロジェクトは過去に、ビリー・アイリッシュ（Billie Eilish）やダニエル・シーザー（Daniel Caesar）など名だたる面々が紹介された企画で、XGはグローバル版に起用された初の日本人アーティストとなった。

止まることを知らず快進撃を続けるXG。今年9月27日にリリースした1st ミニアルバム "NEW DNA"の第一弾先行配信曲『GRL GVNG（ガールギャング）』の歌詞にある“There’s no limit, nothing that we can’t do（限界はない、努力次第で成し遂げられないことなんてない）”というリリックを彼女たちは文字通り体現し、X-POPは世界で確固たる地位を築き始めている。

音楽というプラットフォームを通し、自分達の声を世界に届ける若きオピニオンリーダーの彼女たちを、インディペンデントな女性のためのバイブルメディアである『Hypebae』が2023年秋のデジタルカバーに起用したことで実現した当企画。本稿では、独占ロングインタビューで語ってもらった、彼女たちのパーソナリティや練習生時代のこと、そして今後の展望や目標まで、XGの魅力を余すことなくお伝えする。