2013年製 Land Rover Defender の特別仕様車がチャリティーオークションで約2,260万円の高値が付く
RAF英国空軍協会へのチャリティーの一環で
英のオークションハウス『Bonhams(ボナムス)』で9月19日に行われた競売で、世界に1台しかない2013年型「Land Rover(ランドローバー)」 Defender(ディフェンダー)が出品され、13万8,000ポンド(約2,260万円)で落札された。
この高度に改造された車両Q40 Defender 110 XSは、軍用としても使われる大型輸送ヘリコプター“Chinook(チヌーク)”からインスピレーションを受け、イギリスの自動車設計会社「Tecniq(テクニック)」によって製作された。このモディファイ車は、英国空軍の隊員の家族の福祉支援を行う慈善団体「Royal Air Forces Association(英国空軍協会)」のチャリティー活動のためにオークションに出品されていた。
Q40 Defenderの外観は、オリジナルの工場完成のランドローバーとあまり変わらず、現行モデル同様マットとグロスのダークグリーンで仕上げられ、フロントグリルにはカーボンファイバーのアクセントが施されている。“Chinook”にちなんで、リアは航空隊員が飛行服につけるバッジの柄をモチーフに仕上げられている。
インテリアは他のDefenderとは異なり、よりラグジュアリーな美しさを備えており、グレーのレザーとシープスキンのインサートが張られた軽量のレーシングシートが、やはり“Chinook”から着想を得て採用されている。さらにこの「Tecniq」社製Defenderは、米自動車メーカー「Ford(フォード)」 Mustang(マスタング)に由来する2.3リッターのEcoBoost(エコブースト)エンジンに換装されており、最高出力307bhp、最大トルク219lb-ftを発生。さらに6速オートマチックギアボックスを組み合わせ、フロント6ピストン、リア4ポットのキャリパーで強化されたブレーキで武装されている。
この旧型ディフェンダーは日本の中古車市場でも高値で取引され、今後も大きく値を崩さず推移すると見られている。