Patagonia 創業者 イヴォン・シュイナードが気候変動と戦うためブランドの株式を譲渡
地球環境問題を解決する方法を模索する中での最善の方法として〈Patagonia〉の株式を関連団体へ譲渡する

現在83歳になる〈Patagonia(パタゴニア)〉の創業者Yvon Chouinard(イヴォン・シュイナード)は、自身で築き上げたアウトドア・アパレルの会社を1984年に創業以来、大きな成功を収め富と名声を獲得してきたが、このたび地球環境問題を解決する方法を模索する中での最善の方法として、同社の株式を関連団体へ譲渡すると発表した。
〈Patagonia〉の公式発表によると、Yvonは今後、上場や他のオーナーにブランドを売却する代わりに、会社に再投資されない利益はすべて同社の“議決権付”株式の100%を新設された「Patagonia Purpose Trust(パタゴニア・パーパス・トラスト)」に譲渡し、“無議決権”株式の100%を環境危機と闘い自然を守る非営利団体「the Holdfast Collective(ホールドファースト・コレクティブ)」に譲渡するという。また、毎年事業に再投資を行った後の剰余利益を配当金として分配することで、環境危機と闘うための資金を〈Patagonia〉から提供する、としている。
Yvonは声明の中で、「環境危機への取り組みにベストを尽くしてきましたが十分ではありません。Patagoniaの価値観を維持しつつ、この危機と闘うためにより多くの資金を投入する方法を見つける必要がありました」と説明している。そして「私たちが責任ある事業という試みを始めてから約50年になり、それはまだ始まったばかりです。事業の繁栄を大きく抑えてでも今後50年間の地球の繁栄を望むのならば、私たち全員が今手にしているリソースでできることを行う必要があります。これが、私たちが見つけたもう一つの方法です」と表明している。
今回の発表は「Patogonia」の公式サイトでご覧いただけるので、Yvonの地球環境への想いに賛同する方は是非確認、共有しておこう。