トム・サックス x NikeCraft General Purpose Shoe からアーカイブカラーのリリース情報が解禁
9月2日（金）より『SNKRS』などで販売開始予定
先日再販売され、瞬く間に完売した現代アーティスト Tom Sachs（トム・サックス）と〈Nike（ナイキ）〉によるコラボフットウェアシリーズ NikeCraft General Purpose Shoe。今年5月にそのディテール画像がリークされていた本モデルのアーカイブカラーの発売情報が、ついに解禁された。
今回登場するのは、アッパーはポップなイエローに、シュータンとヒールのタブはオレンジに仕上げ、スウッシュ、シューレース、ライナーはベーシックなホワイトを採用した鮮やかなカラーリングが目を引く1足。オリジナルモデルと同様、ボディには異なる素材を組み合わせ、ヒールおよびインソールにはTom Sachsによる手書き風の〈Nike〉ロゴを装飾するなど、レトロな雰囲気のデザインに仕上がっている。
Tom Sachs x NikeCraft General Purpose Shoe アーカイブカラーの価格は12,100円（税込）で、9月2日（金）より『SNKRS』『NikeLab MA5』『DOVER STREET MARKET GINZA』などで販売開始予定だ。また、本モデルリリースに合わせてTom SachsのQ&Aも届いているため、下記よりぜひチェックして欲しい。
Mars Yardはどのような意味をもって発売されましたか？それが今のGeneral Purpose Shoe（以下GPS）にどのように活かされているのでしょう？
NikeCraft Mars Yardは、特定な用途向けの全路面対応シューズとして、宇宙産業の中で重要な活躍をしている、カリフォルニア州パサデナにある「NASA（アメリカ航空宇宙局）」のジェット推進研究所の実験場であるMars Yardの岩の多い路面で働く男性や女性をサポートするべく作られました。NikeCraft開発のための継続的な研究や段階的な改良をもとに、GPSが生まれました。このシューズも、同じような価値観をもとにしたデザイン・アプローチをとっていますが、今回は一般の人々に向けたプロダクトとして作りました。GPSは、⺠主主義的で、さまざまな人がさまざまな時に使えるデザインに仕上がっています。すっきりとしたシルエットで、親しみを感じる普遍的な制服のようなシューズで、生活の中のさまざまな活動をサポートし、自分らしさを表現することができ、主張しすぎない万能なシューズです。
GPSのNikeCraftの中での位置付けは？
GPSは、シンプルを目指し、（コレクションとして）集めるためではなく、実際に履いてもらうためのシューズとして作
りました。このシューズは、すり減った跡があっても、また、例え傷がついたとしても、それを綺麗にして修理し、また一緒に履いて出かけることによって、愛着を深めてほしいと思っています。何をするかより、どう実現するのかが大切なのです。GPSのスタジオカラーは、トム・サックススタジオのユニフォームになっています。これは『Nikecraft.com』限定販売カラーで、定期的に商品の補充が行われています。アーカイブカラーは9月に一般発売される予定ですが、これはナイキの歴史的なカラーに着想を得ています。ずっと履き続けられるスニーカーを求めて古い資料を調べ、試し、分解し、良いものを残し、足りないものを付け足して完成しました。このGPSの根幹は、これからも変わることはありません。今後も継続的な改良を行い、新しい形になるかもしれません。修正を行い、新しい素材やイノベーションが進化に繋がり、今後時間をかけて新しくなっていくでしょう。その進化のなかで、自分にとってのユニフォームが見つかるかもしれません。
GPSがすべての人向けのシューズという意味は？
文字通りすべての人向けに、あらゆる活動ができるシューズを作りました。箱にはまず女性向けのサイズ表示がわかるように記載されています。ほとんどの人が気づかないことですが、一般向けとして販売されるシューズには女性のUSサイズ 5〜6.5（男性USサイズ 3.5〜5）がありません。GPSは全サイズ展開で、女性USサイズ 5〜16.5（男性USサイズ 3.5〜15）まであります。これは男性向けでも、女性向けでもなくすべての人向けのシューズなのです。
GPSの開発を進めている中で、どんなひらめきがありましたか？
このシューズは、私とナイキとの17年にわたる交流から生まれたものです。ナイキのデザイン・コミュニティとどのように協力していくのが最適なのか、さまざまな学びの進化がありました。GPSは、シューズの「ベストプラクティス」が形になったものです。ここで言う「ベストプラクティス」とは価値表現のことを言います。10年前に、私たちのパートナーシップにおいては、私トム・サックスも、ナイキも均等な関係で行なっていくことを話し合いました。それは今でも同じです。GPSに関しては、ナイキが大規模に価値を提供できるスーパーパワーを駆使しながら、私のスタジオのスタンダードは保持しています。
GPSがこれまでどのようにNikeCraftのコミュニティに受け入れられてきたか、そして、次のアーカイブカラーの展開にはどのようなことが期待できるかお話ししてもらえますか？
現代の世界において、人々は膨大なニュースや情報を物凄い速さで消費しています。だから、私たちの「味気ない」広告、ソーシャルチャネルといった、あらゆるコミュニケーションの中で、このシューズが一般向けに発売された、と書いてあっても、私たちに届くコメントは、私たちが⺠主主義的な価値を訴えていながら誰も買うことができない一部の人向けのシューズを作っているというものです。ただ、私たちができる1番のことは、言葉よりも行動で示すことです。コミュニティからは、こうした透明性を歓迎するという声を聞きます。そこで、リストックが入ることや、GPSは今後も続くこと、これから色々なカラーで進化していくことを知ってもらいたいです。
