Ferrari が新型 PHEV オープンスポーツの 296GTS を初公開
わずか14秒でルーフが開くオープントップモデル
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イタリアの高級車ブランド「Ferrari(フェラーリ)」は4月19日、昨年発表された296GTBのオープントップモデルとなる296GTSを新たに発表した。
296GTSは、「Ferrari」のロードカーとしては初のV6エンジンを搭載するモデルとなった296GTBと並んで、限界まで攻めるドライビングに限らず、日常的な走行でも純粋な感動を味わえるモデルであるという。パワートレインには最高出力663psを発揮する2992ccでバンク角120°のV6ターボエンジンと、167psを発揮する電気モーターが組み合わされ、総出力は830psを誇る。また、296GTBと同様にプラグインハイブリットであり、モーターだけでも航続距離25kmの走行が可能となる。そして同車の大きな特徴となるリトラクタブル・ハードトップ(RHT)は、わずか14秒で開閉が可能で、走行中でも最高45km/hまで動作する。折り畳まれたルーフはエンジンベイの前方に格納されるため、オープン/クローズ時でも放熱性に変化はないという。シャシーも296GTBをベースに再設計し最適化、これにより従来のスパイダーモデルよりねじり剛性は50%、曲げ剛性は8%高まっているという。
重量削減にも細心の注意を払っており、軽量素材も幅広く使用することでオープンモデルでありながら、乾燥重量1540kg、パワーウエイトレシオは1.86kg/ps。さらに、SF90 Stradaleと同様に、車両の究極のパワーとパフォーマンスを特にサーキットで最大限に活用したいユーザーのため、軽量パーツや空力的モディファイを含む「Assetto Fiorano」パッケージが用意される。主な装備には、サーキット走行に最適化された特別仕様のアジャスタブル・マルチマチック・ショックアブゾーバーや、10kgのダウンフォースを上乗せするカーボンファイバー製ハイ・ダウンフォース・パーツ。また、カーボンファイバーを初めとする軽量素材をキャビンとエクステリアに幅広く使用し大幅に軽量化されたモデルとなる。その他詳しくについてはこちらで確認しよう。