メンズファッション誌『SENSE』が休刊を発表
日本のラグジュアリーストリートスタイルを牽引した雑誌が22年の歴史に幕

今年創刊22年を迎えた日本のメンズファッション誌『SENSE(センス)』が、6月9日(木)発売の2022年7月号をもって定期月刊誌としての発行を休止することを発表した。
『SENSE』は編集長を務める守谷聡氏が2000年に創刊したメンズファッション誌。当初は創刊号の表紙を飾った藤原ヒロシをはじめ、俳優の村上淳や〈TENDERLOIN(テンダーロイン)〉の西浦徹、邊見馨など当時の日本のストリートにおけるキーパーソンたちが誌面に登場し、ストリートファッション/カルチャー色の強い内容が話題を呼んだ。その後ラグジュアリーブランドなども取り上げるようになり、“黒”にフォーカスした独自のスタイルや男性像を提案。さまざまなブランドとのコラボレーションによって、同誌のシグニチャーである“黒”のアイテムを販売するECサイト『BLACK SENSE(ブラック センス)』を展開するなど、日本のファッションにおける“ラグジュアリーストリート”スタイルを牽引した。また、〈WOLF’S HEAD(ウルフズ ヘッド)〉の幹田卓司による“My Legends by”や、『My Freedamn!』プロジェクトを手掛ける田中凜太郎の“VibratioNote”など、ここでしか読めない連載ページもコアなファンを獲得している。『SENSE』のWEBやECサイトの今後の展開については、本稿執筆時点では明らかになっていない。
守谷編集長は、同誌の休刊に際し、以下のようなコメントを公開。「2000年創刊から、男が憧れる“黒”スタイルを追求し続けて参りましたが、今の結果は想像以上であり十分に満足しております。それも一重に熱い読者様とクライアントの皆様、そしてどこよりも素晴らしいスタッフの皆様がいてくれたからこそでありました。SENSEに携わっていただいた全ての皆様、長期に渡るご支援、本当に有難うございました」