Bored Ape Yacht Club を手掛ける Yuga Labs の企業価値が約4,870億円に
シードラウンドで約550億円の資金調達に成功

3月22日(現地時間)、世界的に人気のNFTコレクション “Bored Ape Yacht Club(ボアード エイプ ヨット クラブ)”を展開するアメリカの企業「Yuga Labs(ユガ・ラボ)」は4億5,000万ドル(約550億円)の資金調達に成功し、同社の企業価値が40億ドル(約4,870億円)に達したことを発表した。
「Yuga Labs」はこれまで資金調達を行っていなかったものの、現在のNFTブーム牽引している企業への支援を希望するVC(ベンチャーキャピタル)から、かねてより注目を集めていた。今回の資金調達は“シードラウンド”と呼ばれる最初の段階のもので、旧「Facebook(フェイスブック)」(現「Meta(メタ)」)や「Airbnb(エアビーアンドビー)」といった有名スタートアップへの投資実績を持つアメリカの大手VC「Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ/略称:a16z)」が主導し、「Animoca Brands(アニモカ ブランド)」とその子会社である「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」をはじめ、「LionTree(ライオンツリー)」「Sound Ventures(サウンドベンチャーズ)」「Thrive Capital(スライヴ キャピタル)」「MoonPay(ムーンペイ)」「FTX」などが参加したという。同社は調達した資金をクリエイティブやエンジニアリング、オペレーションに関わる人材獲得とチームの拡大、現在計画中のジョイントベンチャーなどに活用していくとのこと。
「Yuga Labs」は、今月初めに“CryptoPunks(クリプトパンク)”と“Meebits(ミービッツ)”のコレクションのIP(Intellectual Property:知的財産権)を開発元の「Larva Labs」から取得したことを発表。さらに暗号通貨 ApeCoinをリリースし、これらを活用した新たなメタバース空間 “Otherside(アザーサイド)”のローンチも予告している。もはや独自を地位を確立しつつある同社の勢いは、これからますます加速していくと予想される。引き続き、「Yuga Labs」の今後の展開に注目しておこう。