Sony PlayStation 5の販売台数が発売以来2,500万台を突破
2022年度全体での販売目標1,800万台にはまだ遠く及ばない
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「Sony(ソニー)」は今週、2022年度第2四半期の業績を発表し、同社のフラッグシップゲーム機 PlayStation 5の販売台数が2020年11月の発売以来2,500万台を突破したことが明らかになった。
PlayStation 5の販売台数の目標は、2022年度全体で1,800万台だったが、年度末である2023年3月31日まで残り約5カ月を過ぎた現在までで既に570万台を販売しており、21年度半ばの販売台数560万台とほぼ同じである。9月の値上げにより売上高は21年度同期比で12%急増したが、米ゲーム企業「Bungie(バンジー)」の買収やゲーム開発者への支払いコスト増により、全体の利益は50%近く減少している。
販売台数が予想を下回ったのは、サプライチェーンの問題、すなわち依然として高いゲーム機需要を満たすために十分な生産量を維持することが出来なかったことに起因していると思われる。「Sony」は、パンデミックによる製造への影響が緩和されればPlayStation 5の生産量を増やして需要を満たすことができる、と5月に発表していたが、2022年度第2四半期の生産台数は650万台超となり、計画を上回るペースで進捗しているようだ。ゲーム機がギフトとして常に注目されるこれからのホリデーシーズンが「Sony」にとって真の試金石となることだろう。
PlayStation 5のその他のマイナス要因としては、ソフトウェアの売上が前年同期比で26%も減少し、PlayStation Plusの加入者数も2四半期連続で減少しているようだ。要因としては2022年は2021年と比較して大型のPlayStationタイトルが少ない上に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う外出規制が弱まり、ゲームで遊ぶ時間が減少したことが影響していると説明している。
このようなあまり良くない統計でも「Sony」は2022年度の見通しを修正せず依然として1,800万台の販売を目指している。クリスマスシーズンに向けて何か特別な計画が発表されるかもしれないので、今後の「Sony」のゲーム事業戦略に期待しよう。