ウミガメのように見える巨大浮遊都市が2040年代に登場か?
6万人のゲストを収容し19のヴィラと64のアパートメントに加えホテルやクラブそして公園も
世界最長の超高層ビル都市などを計画するサウジアラビアのエクストリームデザインプロジェクトに、ウミガメのような形をした巨大な船の構想が登場。全長550m、全幅610mというこの船は巨大なウミガメをかたどった形状をしており、かつて古代に存在した“パンゲア大陸”になぞらえて“Pangeos(パンゲオス)”と名付けられた。
イタリアのデザイン会社「Lazzarini Design Studio(ラザリーニ・デザインスタジオ)」が公開したコンセプト“Pangeos Terayacht(パンゲオス・テラヨット)”には19のプライベートヴィラ、64のアパートメント、ホテル、クラブ、公園などが設置される予定になっている。この浮遊都市は、9台のHTS電気エンジン(各16,800馬力)を搭載し、5ノットの速度で最大6万人のゲストを輸送することができる。
「Lazzarini Design Studio」の代表であるPierpalao Lazzarini(ピエルパオロ・ラザリーニ)はその費用を捻出するにあたり、コンセプトを紹介するウェブサイトでクラウドファンディングを開始。こちらでは“Pangeos”プロジェクトをまずメタヴァースで構築し、そこに入るためのバーチャルチケットやバーチャル空間内のさまざまな物件をNFTコレクションとして購入できると説明されている。またこのNFTは、実際に“Pangeos”が建造されれば物件の保証金として機能するようだ。
このプロジェクトが予定通り進めば2033年にアブドラ国王港で着工し、完成までに最大8年、総工費は約80億ドル(約1.1兆円)となる予定。実現すれば移動可能な世界最大の浮体構造物となる。気になる方は以下の映像をご覧いただき、クラウドファンディングに参加してみてはいかがだろう。