地球上にいる人類が80億人に到達
2010年統計時の70億人から12年で80億人に

「The United Nations(国連)」は、2022年11月15日を“80億人の日”として、地球上にいる人類が80億人に到達したことを正式に宣言した。
ホモ・サピエンスが誕生して以来、1804年に記録された10億人の人口に達するのにおよそ30万年かかり、その後155年かかって1959年に30億人に達した。その後50年かけ、2010年統計時には70億人、そこから80億人へのジャンプがわずか12年であったことが明らかになってる。これは保健医療の向上、水の浄化、衛生環境の改善により病気の蔓延が抑えられ、多くの国で子供の数が増えたことが理由として挙げられる。また、肥料や灌漑のおかげで作物の収量が増え、栄養状態も改善したことで死亡する人の数が大幅に減少し、人類が長生きするようになったためだ。
国連経済社会局で人口推計を担当するPatrick Gerland(パトリック・ガーランド)は、「将来の人類の生活に対する正確な影響はまだ確定していないと思います。これまでのところ、世界はうまく適応し、問題に対する解決策を見出すことができました。私達はある程度楽観的になる必要があると思いますが、ただ現状を維持したまま何もしないという選択肢はないのです。好むと好まざるとにかかわらず、変化は起こり、状況はそれ自体では改善されません。現在と将来のために様々な介入が必要なのです」と述べ、人間の平均寿命が延び続ける中で、土地、きれいな水、食料、絶滅の危機にある野生生物、炭素排出量をさらに高いレベルで抑えるなど、多くのことを考慮する必要があるため、人が増えれば増えるほど地球を大切にする責任が増すと強調している。
「The United Nations」は今世紀中に人口が100億人を超えると予測し、人口増加のリーダーはもはや中国やインドではなく、サハラ以南のアフリカの国々であることも指摘している。
8 billion hopes.
8 billion dreams.
8 billion solutions.
Our planet is now home to 8 billion people.@UNFPA explains how a world that is #8BillionStrong means greater possibilities for people & planet: https://t.co/gktjHSqJ4N pic.twitter.com/mxE4EsHQdi— United Nations (@UN) November 15, 2022