Dogs と BAD BOY のコラボアイテム発売記念イベント NEVER BROKE をプレイバック
日本のストリートとヒップホップシーンを象徴するような一夜を独占レポート


































東京・北区王子を拠点とするクリエイティブ集団「Dogs(ドッグス)」とアメリカ発のライフスタイルブランド〈BAD BOY(バッド ボーイ)〉のコラボアイテムの発売を記念したプレリリースパーティが、去る11月22日(火)に東京・渋谷の老舗クラブ『HARLEM(ハーレム)』にて開催された。
ストリートシーンを語るには欠かせない両者によるスペシャルなイベントは、同クラブで約15年以上続くヒップホップパーティ「NEVER BROKE(ネバー ブローク)」とのチームアップにより、主宰のCEO KAZUが国内を代表するラッパーたちを招聘。ファッションアイコンとして数々のルックにも登場するMonyHorse(モニーホース)、国内屈指のヒップホップクルー KANDY TOWN(キャンディータウン)のメンバーとしても知られるIO、世界でも活躍するラッパー Y’s(ワイズ)、日本語/英語/韓国語を操るトリリンガルラッパー Jin Dogg(ジン ドッグ)、名コンビであるDJ CHARI(DJ チャリ) & DJ TATSUKI(DJ タツキ)、今年7月にダブルネームでアルバムをリリースし話題となったDADA & AZU(ダダ & アズ)、DJ/プロデューサーとして活躍する FUJI TRILL(フジトリル)、Choppa Capone & RK Bene Baby(チョッパ カポネ & アールケイ ベネ ベイビー)、等身大のリリックが共感を呼ぶラッパー Watson(ワトソン)らといった、勢いのある若手DJから日本のヒップホップシーンを牽引するラッパーまでがメインステージに登場した。
イベント当日はオープン前から長蛇の列ができ、最終的には通常のキャパを超える総勢約1,300人ものリスナーが集結。演者たちは「Dogs」x〈BAD BOY〉のコラボアイテムに身を包み、この日のために用意されたスペシャルな選曲や圧巻のパフォーマンスとともに会場を盛り上げた。来場者は20代前半の若者が比較的多く、ライブ中はステージと一体となり曲を口ずさむシーンも見られた。また、DJ/モデルとしても活躍する bibiyua(ビビユア)や、『Abema』の人気番組『ラップスタア誕生!シーズン2』で優勝を果たし、レーベル「1% ONEPERCENT」に所属するラッパー Leon Fanourakis(レオン・ファノラキス)、『BEAMS T(ビームスT)』などでも個展を開く新鋭アーティスト Ryota Daimon(リョウタ ダイモン)、注目の若手ヒップホップクルー Sound’s deliのメンバーである kaleid(カレイド)らといった、東京のヒップホップカルチャーに親和性のあるフレッシュなアーティストたちも来場した。
当日は、メロウな歌声が印象的な沖縄発のラッパー 3House(スリーハウス)の専属LIVEDJも務める注目の若手DJ New Jと「BCDMG(ビーシーディーエムジー)」内に新設されたレーベル「AIR WAVES MUSIC」にも所属するDJ TIGU(DJ ティグ)がスタートを切り、続いてDJ KANJI(DJ カンジ)がプレイ。フロアが混み合ってきた頃、Goodkid TAKEKIとRyuNosuKからなるDJクルー Thlive(スライヴ)、プロデューサーとしてDJ TAKU名義でも活躍する VLOT(ヴォルト)、FUJI TRILLらがそれぞれの選曲を披露した。
夜も深まる頃、ライブの先陣を切ったのはChoppa Capone & RK Bene Baby、Watson、DADA & AZUの3者。まずはChoppa Capone & RK Bene Babyの2人が『Youtube』での公式MVが300万回再生を超えるヒット曲 “Blue Beam”や、今年7月にリリースされ早くも話題となっている“Instagram”などを披露し、会場を沸かせた。続いてWatsonが登場すると、ソロ曲を披露するだけでなくChoppa Capone & RK Bene Babyとの“TRAPSTA”や、プロデューサーやDJを務めるDOPEONIGIRIらが現れ“ASOBI”を選曲。「Dogs」x〈BAD BOY〉のナイロンセットアップでステージに上がったDADAは、代表曲である“High School Dropout”をパフォームし、AZUとは“HIT IT!!!”や両者名義でリリースした最新アルバムにも収録されている“Dawn”など歌ったほか、キャッチーなフックが特徴の“次どこ行く?”で「ライト照らしてください」と呼びかけ、オーディエンスとの一体感を演出した。
大阪出身の実力派DJ BULLSET(ブルセット)が抜群の安定感を見せ、そのままJin DoggのバックDJに。まずは“街風”や“Euphoria”などハードな曲で観客を煽った後、この日の悪天候を忘れさせるほどのメロウな歌声で最新作 “雨の日の道玄坂”を歌い上げ、続けてPetz(ペッツ)との名曲 “Blue”、BAD HOP(バッドホップ)とのコラボ曲 “Suicide”で独特のグルーヴを感じさせた。
イベントも後半に差し掛かり、数々のヒット曲を生み出しているDJ CHARI & DJ TATSUKIがステージへ。テンポの速い“Right Now”のリミックスや、DJ CHARIの「東京Hands up!!」と言う掛け声と共に流れた“GOKU VIBES”などが印象的だった。DJ CHARIがそのままバックDJに立つと、息をつく暇もなくY’sが現れA-THUG(エーサグ)との“NBA”や、DJ KANJI/LEX(レックス)/HIYADAM(ヒヤダム)との共演作 “Smash!!!”を演奏。また、「この曲知ってるって奴どれくらいいる?じゃあKOHHのバース歌えるって奴どれくらいいる?」と煽り、KOHHの代表曲の一つ “結局地元”で迫力のあるパフォーマンスを魅せた。さらに「友達を呼んでいる」と期待を高め、CandeeとMony Horseと一緒に“楽C人生”で最高のラストを飾った。そのままMony Horseのソロステージとなり、アイコニックなフロウの“CBD”や未発表の新曲を披露し、話題の“SUSUME”ではオーディエンスと一緒になって歌う場面も。ラストは“TOKYO KIDS”のメロディが流れ、DJ TATSUKI、そして今回のコラボアイテムであり『HBX』のみで展開されるグレーカラーのダウンを身に纏ったIOが登場。この日一番の歓声が上がり、会場がより一層熱気に包まれた。
朝方トリを務めたのは、Mony HorseのバックDJとしても目を引いていたDJ U-LEEとDJ C2 & DJ YABLOVE。最後はダンサーたちもステージに上がり、渋谷の街でも一際華やかな朝を迎えた。
多くの若者たちとアーティストが集い、日本のストリートシーンやヒップホップ界に対しての熱量を感じた「NEVER BROKE」。音に合わせて気持ち良く踊る姿や、ライブでは一緒に曲を口ずさむだけでなく、動画を撮ったりライトを照らすなどしてスマートフォンで盛り上げるなどの場面は、これからのシーンの在り方を象徴するように思えた。そんな本イベントを創り上げた「Dogs」x〈BAD BOY〉のコラボアイテムは、グレーカラーのみ現在『HBX』のこちらのページにて限定販売中のため、上記のフォトギャラリーとともにチェックしてみて欲しい。