米国発のクラブメーカー PXG が HYPE ゴルファーたちを虜にした1日
ゴルフイベント「HYPEGOLF INVITATIONAL IN JAPAN 2021」に出展したPXGのアクティビティをリポート
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シーンの動向に敏感な新世代ゴルファーたちはもとより、シビアなツアーで活躍するトッププロたちからも熱い視線が注がれているクラブメーカーがある。それが、米アリゾナ州スコッツデールを拠点とする「PXG」だ。
その創業者であるBob Parsons(ボブ・パーソンズ)の経歴は少々変わっている。インターネット関連の会社を起業し成功を収めたのち、株式を売却し資産家に。当時より熱狂的なゴルフ好きであったParsonsは、出費を惜しむことなく何百本ものクラブを購入しプレーに励んでいた。だが、本当に満足できるクラブに巡り合えない。ならば自分で史上最高のゴルフクラブを作ってしまおうと、2014年に立ち上げたのが「PXG(パーソンズ・エクストリーム・ゴルフの略)」なのである。
そんな「PXG」が、日本のHYPEゴルファーたちをさらに魅了したイベントがあった。それが去る12月6日に「イーグルポイントゴルフクラブ」で開催された「HYPEGOLF INVITATIONAL IN JAPAN 2021」。『HYPEGOLF Japan(ハイプゴルフ ジャパン)』が主催する初のゴルフイベントである。同イベントには「PXG」の創業者のParsons同様、無類のゴルフ好きを自認するアーティスト、モデル、ファッション関係者など約120名が集結。ホール内に設置されたDJブース、ファッションアイテムの販売、キッチンカーによるフードサービスなど、さまざまなアクティビティでもゲストを楽しませた。
なかでも「PXG」のブースにはひときわ多くのゲストが来場。何より見た目がスタイリッシュであり、テントやフラッグは、黒地に白抜き文字のロゴを際立たせたインパクトのあるデザインに。大人数のスタッフも今年の秋冬コレクションを身にまとい、精悍で迫力がある。この「PXG」アパレルは、プレジデント兼エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターのRenee Parsons(ルネ・パーソンズ)が2018年に立ち上げたゴルフのパフォーマンスとファッションの融合を目指したライン。品質、コスト、スタイルに関して妥協することなく、人、環境、資源に対して持続可能な生産背景に取り組んでいる。
当日、「PXG」のブースは2カ所に設置。ドライビングレンジとパッティンググリーンである。ドライビングレンジで行われていたのは“フィット&ヒット チャレンジ”。「PXG」は単なる製造メーカーではなく、顧客のレベルに見合った丁寧なフィッティングサービスのより商品を販売している。ゆえにイベント当日も訪れたゲストに最適と思われるモデルを提案。そのうえで、ドライビングコンテストに挑んでもらおうという趣向なのである。
初心者用をはじめとする、あらゆるレベルのプレーヤーのニーズに対応したモデル “0211”からハイエンドの“GEN4”シリーズまで「PXG」の人気ドライバーがずらり。訪れたゲストたちの誰もが、フィッターのアドバイスに真剣に耳を傾けていたのが印象的だった。そしていざドラコンに挑み快音を響かせると、誰もがはじけるような笑顔を見せていたことも、同じく印象的であった。最終的にドラコンの優勝者には、男女1名ずつにフィッティングしたクラブが進呈された。
もうひとつのブースでは“1パット チャレンジ”を開催。約15メートルのロングパットを、練習なしの1打で沈めるというルールだ。「PXG」のさまざまなパターが用意され、ゲストはどれを選んでもOK。ただし1人1回限りのチャレンジである。長さもさることながら下り傾斜の微妙なラインに多くのゲストたちが翻弄されていたが、なんと2名がこのチャレンジに成功。“フィット&ヒット チャレンジ”同様、本人が選んだパターがプレゼントされた。
この日に集まったHYPEゴルファーたちをことごとく虜にした「PXG」のクラブ。その第一の理由はもちろん、クラブそのものの性能の高さにある。しかしながら同時に、「PXG」というメーカーの根底にある「最高のクラブで存分にゴルフを楽しんでほしい」という思いが、ゲストたちの心にストレートに響いたこともまた、理由のひとつではないだろうか。