Drake がグラミー賞のノミネートを辞退
理由については明らかになっていないが、数年前から続くグラミー賞との確執が関係か

先日、(一応)“世界で最も権威ある音楽賞”と言われるグラミー賞の第64回ノミネート作品およびアーティストが発表され、カナダの星 Drake(ドレイク)は2つの賞にノミネートされていたが、いずれも辞退したことが明らかとなった。
ここ数年、Drakeとグラミー賞および主催する「Recording Academy(レコーディング・アカデミー)」は対立を深めているのはご存知だろうか。2017年にリリースしたミックステープ『More Life』はノミネートに応募すらせず、2019年に楽曲 “God’s Plan”で最優秀ラップ・ソング賞を受賞した際にはスピーチで「アワードなんか獲らなくても、いつでも応援してくれるファンがいれば勝者だ」とグラミー賞を批判。そして、昨年は同郷の友人 The Weeknd(ザ・ウィークエンド)が“Blinding Lights”という大ヒット作を生み出したにもかかわらずノミネートがゼロだったことを受け、「かつて最も高い評価の現れだったものが、今やこれからのアーティストにとっては無意味だってことをいい加減受け止めるべきだ。態度を改めてくれるかもって期待はするけど、全然変わらない親戚みたいなもんだな」と痛烈に批判していた。
そんな中、Drakeは9月にリリースした6thアルバム『Certified Lover Boy』が最優秀ラップ・アルバム賞に、同アルバム収録曲でFuture(フューチャー)とYoung Thug(ヤング・サグ)との楽曲 “Way Too Sexy”が最優秀ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされていたものの、彼とマネージメントチームはこれを辞退。理由については明らかになっていないが、もともと『Certified Lover Boy』は最優秀アルバム賞を狙っていたとのことで、これと上記のストーリーが関係しているのだろう。
なお「Recording Academy」によると、Drakeの辞退によって空いた穴の埋め合わせはしないとのこと。はたして今年は誰がトロフィーを受け取ることになるのだろうか。