Interviews:藤原ヒロシが自身にとって欠かせない道具であるラップトップについて MSI とのコラボレーションを介して語る
〈fragment design〉のロゴが施された限定モデル Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Editionが「MSI」から登場
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藤原ヒロシ主宰の〈fragment design(フラグメント デザイン)〉とハイスペックなノートパソコンで知られるコンピュータおよび関連部品製造会社「MSI」のコラボレーションが各方面に与えた衝撃は大きかった。HFがデザイナーとしてコラボレーションしてきた歴史を振り返ると、広く知られている〈Nike(ナイキ)〉や〈LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)〉といったブランドはもちろんのこと、「Maserati(マセラティ)」や“ビックリマン”ともタッグを組むなど、ジャンルレスに展開してきたのは明白。しかし、ラップトップやPC関連のプロダクトとなると、今回が初の試みだという。
「MSI」との取り組みでリリースされるのは、限定モデル Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Edition。“Black on Black”をデザインコンセプトに掲げ、ステラブラックのアルミボディに〈fragment design〉のライトニングロゴが大きく施された本作は、結果的に〈fragment design〉公認の世界で唯一のノートパソコンとなる。
我々『HYPEBEAST』は、このプロジェクトについて、藤原氏への直撃インタビューに成功した。どのようにコラボレーション実現に至ったのか、デザインをどのように考えて制作を進めていったのか。はたまた、現在のIT業界やノートパソコンそのものに対して、どのような考えを持っているのかを語ってもらった。
HYPEBEAST:今回のパートナーシップは、どのようにスタートしたのですか?
「MSIという会社があって、コラボレーションしたいと考えているそうなんですが」というオファーを知り合い伝手にいただいたんです。諸々の条件等を確認して、実現可能だったので、やろうという流れになりました。
コラボレーションにあたって苦労した点や課題はありましたか?
前提条件として、fragment designができることを明確にお伝えしたうえでプロジェクトがスタートしたので、特に苦労することはありませんでした。できることを実践した形です。
デザインのコンセプトである“Black on Black”について教えてください。
筐体自体がブラックでしたし、僕も黒が好きなので、ロゴが変に主張し過ぎないようにまとめました。こういったミニマムなデザインは、僕のことを知っている人であれば、理由を語らずとも納得してくれると思います。
今回のコラボレーションを示すデザインとしてfragment designのロゴとMSIがコロン(:)で繋がっています。よく×が使用されると思いますが、コロンを採用したのには、何か理由がありますか?
僕としては、今回のプロジェクトは純粋なコラボレーションというわけではなく、メイクアップを担当したと考えているのでコロンを使っています。何せ使ったことがない機種ですし、今のところ、僕は普段から使い慣れている他のパソコンを使用していますので。この限定モデル Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Editionも、今日初めて製品版を見たんですよ。
実際に、限定モデル Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Editionを見ていて、どう感じられましたか?
想像していた以上に本体が大きいし、意外と重たい。この中にクリエイターへ向けた機能が凝縮されているように感じます。ゲーム開発の仕事をしている人や、純粋にゲームを楽しむ人が活用してくれたら嬉しいです。
では、ご自身が使っているパソコン自体には、どういった機能性は求めますか?
基本的には新しいモデルが出たら、すぐに購入して使っていますが、パソコン自体に求めることは特にありません。常に、与えられた機能の中でどれだけのことをやるのか、という制作が好きなので。これは、今までもこれからも変わらない考え方です。
ITテクノロジーは急激なスピードで進化を続けていますが、最新機種によって自分のクリエイションの幅が広がっていったと感じる部分はありますか?
僕がデザインをするうえで使っているアプリケーションに関しては、大きな変化がないように感じます。基本的な機能はそのままですし、昔と比べて大きく変わったと思う部分はありません。もちろん、画面の精密さであったり、処理速度といったテクノロジー面では大きく進化しているのだと思いますが。
藤原さんにとって、ノートパソコンはどのような存在ですか?
僕にとっては絶対になくてはならないものです。初めて買ったパソコンもノートパソコンですし、むしろノートが出たからこそ買ったので。今も9割はノートパソコンで制作をしています。やはり、持ち運びできるというのは魅力的ですね。リビングでもベッドでも作業できるわけですから。
今後、IT業界に対して期待していることはありますか?
その業界にいないのでわからないですけど、強いて言えば、バッテリーテクノロジーが進化していけば嬉しいですね。今の倍以上充電が持つだとか、充電するにしても、すぐに完了するだとか。 自分のノートパソコンは常に充電しながら使っているので、バッテリー切れで困るということはないですけど、そのテクノロジーが進化していけば、誰にとっても便利ですよね。
本コラボプロダクトは、10月15日(金)に正式販売開始。製品の詳細、購入先はこちらの公式サイトからご確認を。