2020年は観測史上2番目に暑い年だったことが判明
オーストラリアの森林火災やロックダウンがなければ、史上最も暑い年だった可能性も
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響から四季の移ろいを感じヅラい1年であったが、「NASA(アメリカ航空宇宙局)」と「NOAA(アメリカ海洋大気庁)」によると観測記録が残る1880年代以降で史上2番目に暑い年だったという。
この結果は「NASA」と「NOAA」を中心に、世界約2万6,000カ所に点在する観測施設や海域の船舶などから集積したデータを基に分析したもので、陸上の平均気温は過去最高の10.09℃、海上の平均気温は観測史上3番目に高い16.86℃を記録。世界の平均気温は14.88℃と、2016年の14.90℃に次ぐ史上2番目の結果となった。
世界の平均気温は年々上昇しており、直近7年間は記録上最も温暖な7年間になっているだけでなく、2020年の14.88℃は20世紀平均(13.90℃)より約1℃、欧州とアジアに限れば2℃以上も高くなってしまっているそうだ。さらに研究チームは、日本の国土の約半分にあたる約18万6,000平方kmが焼失したオーストラリアの森林火災による煙が長期間にわたり太陽光を遮蔽したこと、そして、ロックダウンによる大気汚染と二酸化炭素の排出量減少があったことを考えると、2020年が2016年を上回る史上最も暑い年になっていた可能性が高いという見解を示している。