Logic がラストアルバム『No Pressure』でヒップホップシーンに別れを告げる
涙ながらにKendrick LamarやDrakeに感謝を伝える

活動から10年、先日引退を宣言したラッパー Logic(ロジック)が6枚目にしてラストアルバムとなる『No Pressure』を7月24日(現地時間)にリリースし、ヒップホップシーンに別れを告げた。
デビューアルバム『Under Pressure』の続編的な立ち位置となった今作は『Under Pressure』と同じくNo I.D.(ノー・アイディー)がプロデュース。全15曲全てが客演なしの楽曲となっており、意欲作であることがうかがえる(日本のアニメ好きで知られる彼だけに、“man i is”では「アルバムの制作中、『カウボーイビバップ』『TRIGUN』『サムライチャンプルー』がずっとローテーションだった」というセリフが入っている)。
また、引退発表と同時にライブ配信サイト『Twitch』と数百万ドルの契約を結び、今後はゲーム配信などを行っていくことを明らかにしていたLogicだが、アルバムリリース同日に配信。すると、これまでのキャリアを振り返り、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、Drake(ドレイク)、J.Cole(J・コール)、A$AP Ferg(エイサップ・ファーグ)、Mac DeMarco(マック・デマルコ)、Toro Y Moi(トロ・イ・モワ)らラッパーやシンガーソングライターの名を挙げながら、「感謝するべき人が多すぎるよ。みんなに感謝してるし、愛してるし、認めてる。俺は別れを告げるけど、俺はいつだって君たちのものだ」と涙ながらに感謝を伝えた。合わせてインターネットが彼に与えた悪影響についても「キャリアで初めて(アルバムをリリースした後に)インターネットを見ないようにするよ。俺はみんなに愛されたくてアルバムをリリースしていたのに、リリースするたびに傷つけられてきたからね。でも今回は俺自身を愛せることができたからチェックしないんだ」とコメントした。
Logic cries saying his final words as a rapper, thanks Drake and Kendrick for helping him in life pic.twitter.com/l7Xp77EeOW
— Complex Ambition (@ComplexAmbition) July 24, 2020
というのもLogicは日頃からSNSでの誹謗中傷だけでなく一部のファンからの過剰な期待に悩まされおり、前作『Confessions of a Dangerous Mind』の同名曲では、“Fuck social media. Tellin’ me who I should be and just how I should rap. They always compare, they always compare me to others(ソーシャル・メディアなんてクソくらえだ。俺がどうあるべきで、どんなラップをすべきかなんて注文をつけてくる。いつも他のラッパーと比べてる。俺を他のラッパーといつも比べてるんだ)”などとラップしていた。
すでに各所で名盤といわれている『Under Pressure』は、是非下記のプレイヤーからご確認を。