NASA の立ち上げたユーザー参加型サイトによってオンライン上での火星探査が可能に

火星の地形を A.I. に教えるユーザー参加型サイト

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NASA(アメリカ航空宇宙局)」の日本人研究者 小野雅裕氏が、“AI4Mars”なるWEBサイトをローンチ。このサイトは、一般の人々に、火星の地形をA.I.(人工知能)に教え込む作業への参加を呼びかけるプロジェクトとして立ち上げられた。この人工知能は、探査車(ローバー)であるCuriosity(キュリオシティ)が火星で安全に走行できるように開発されたもの。

“AI4Mars”のサイトに掲載された説明には「火星ローバーの“知能”は人間のそれよりもはるかに劣っています。みなさんの優れた知能を用いて、火星ローバー Curiosityが撮影した写真にタグ付けをしてください。インターネット上の大勢の方が協力してくだされば、私たちは初のオープンソースの火星の地形データセットを作ることができます」と綴られている。

同サイトでは、これまでCuriosityが撮影した火星表面の画像を見ることができる。ユーザーはその上に、4つの地形を示す多角形のラベルを描き、画像に写っている地形についてA.I.に判別するための情報を与えるのが任務だ。例えば、画面に高さが30cm以上の岩が写っていれば、範囲を指定した上で選択肢から“Big rocks(大きな岩)”を選ぶ。同様に車輪が埋もれやすい“Sand(砂)”や、スムースな走行が可能な“Soil(土)”、凹凸が30cm以下の比較的平らな地形であれば“Bedrock(平らな岩)”などを選んでいく。判断が難しい場合は、他のユーザーに相談するか、何も描かなくてもよい。こうした作業を積み重ねることで、無人火星探査においてローバーが走行したり、休眠したりするために安全な地形を自分で判断できるようになるという。

“AI4Mars”は誰でも参加可能なため、興味を持った方はこちらから是非チェックしてみよう。

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