UPDATE:噂のパクりブランド Supreme Italia が上海に旗艦店をオープン

〈Supreme〉の模倣品が堂々と販売されることに(UPDATE:『CNN』までも本格取材に乗り出す)

ファッション
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UPDATE:(2019/3/19):CNN』が数ヶ月に及ぶ調査を重ね〈Supreme Italia〉とそれに纏わる騒動に関するショートドキュメンタリーを製作、その中で幾つかの興味深い内容が確認できた。本家〈Supreme〉の親会社「Chapter 4(チャプター 4)」の弁護士によると、〈Supreme Italia〉のようなケースは“合法的な偽物”と表現されることが多いとのこと。本家はイタリアでの裁判には勝利しているが、スペインでは敗訴しているため、現在でも〈Supreme Spain〉のマドリード、バルセロナ、イビザとパルマ・デ・マヨルカにある4店舗とオンラインストアは継続されている。「International Brand Firm」側の弁護士は、本家のヨーロッパにおける流通量の少なさ(実店舗はイギリスとフランスのみ、オンラインは一瞬で完売)を指摘し、ヨーロッパの消費者が〈Supreme〉を手に入れる唯一の方法は転売価格での購入のみとした。同社のSNSアカウントでは、〈Supreme Italia〉や〈Supreme Spain〉は“違法で不道徳な転売という文化を正すもの”という開き直ったコメントを残している。この言い分に対し、前述の「Chapter 4」側の弁護士は「フリーライダーの軽薄な主張だ」と反論。本家とは異なるロゴを使用する〈Supreme Spain〉の運営は合法的であると認める一方、「私の見解では、他ブランドの人気から不当に利益を得ている典型的なケースです」と述べた。

UPDATE(2019/3/12):遂にこの“偽造組織”の旗艦店が上海に上陸したという一報が入ったが、本家本元〈Supreme(シュプリーム)〉側の弁護士より『HYPEBEAST』に連絡があり、この疑惑の出店に関していくつかの点を明確となった(問題の店内についてはこちらの映像よりご確認を)。

まず、このストアは正式にはオープンしておらず、外に並んでいるように見える人々は店側が先行プレビューのために呼んだブロガーとのこと。さらに、このパクりブランドはイタリアにおいても、“Supreme”の看板を掲げて営業する権利はなく、2017年の司法命令により“Supreme”はもちろんのこと、“Supreme Italia”、“Supreme Spain”の商標を使用した製品の広告、製造、販売を禁止されている模様。

また、〈Supreme〉は〈Supreme Italia〉を所有する「International Brand Firm(インターナショナル ブランド ファーム)」との訴訟に敗れてはおらず、あらゆる知的財産訴訟で勝訴しているとのこと。そのため「International Brand Firm」社が所有する『The Streetwear Magazine』や『NSSMag』などのメディアが報じた情報(本家が敗訴したという内容)は不正確となる。加えて〈Supreme〉は〈Supreme Italia〉よりも以前にイタリアにて商標を取得している。

そして、本家側の弁護士は現在、中国における商標の権利を執行するために現地法執行機関と連携しているようだ。今後の動向を見守りたい。

ORIGINAL(2019/1/4):昨年末にひと騒動となった「Samsung(サムスン)」と〈Supreme Italia(シュプリーム イタリア)〉のコラボ発表から約1ヶ月、今度は同ブランドが中国・上海に旗艦店をオープンするという情報が舞い込んできた。

〈Supreme Italia〉についてご存知のない方は、こちらの記事をご確認いただきたいが、2018年8月に本家本元の〈Supreme(シュプリーム)〉がイタリアにおいてフェイク品を巡る裁判に敗訴している。

先述の共同プロジェクトの発表時には、北京にフラッグシップストアをオープンさせるとのことだったが、それに先駆ける形で、上海の黄浦区(こうほく)に3階建てのストアをオープンさせるようだ。そこでは本家丸パクリの〈Supreme〉ロゴを用いたアパレルやビューティグッズが販売されるとのこと……。

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