Air Max の生みの親 ティンカー・ハットフィールドが語る想像を現実にするということの意味

Air Max Dayに先駆けて、AIR誕生当時の開発背景や思い出話しから復刻を果たしたAir Max 93のことにも言及したスニーカーヘッズ必読のインタビュー

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〈Nike(ナイキ)〉が誇るスニーカー界のリビングレジェンド、Tinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)。彼の存在と想像力なくして、ライフスタイルに寄り添った革新的なフットウェアの成熟はありえなかったと言っても過言ではない。

そのAir Maxの生みの親が3月26日(月)に迫ったAir Max Dayに先駆けて、AIR誕生当時の開発背景や〈Nike〉の会社としての魅力、そして先日復刻を果たしたAir Max 93について語ったインタビューを『HYPEBEAST』が先行公開。AIRが今なお重要な存在であり続けていることは開発当初から予想の範囲内だったのかなど、ヘッズならずとも必読のインタビューを以下からチェックしてみてはいかがだろうか。

ー AIRを使った製作・開発を行い、シューズのイノベーションとしてビジブルエアを世に送り出したあなたにとって、想像を現実に変えるということはどのような意味合いを持ちますか?

世の中には新しいアイディアがあまり数多く存在しないと常々感じていましたが、そのような中でもAIRは新しいアイディアでした。イノベーション自体はNikeの外で生まれたものですが、私たちはそれを特別な方法で使用したのです。当初AIRが何かよくわからなかったし、外に見えていない状態でしたよね。それを見えるようにデザインするチャンスを私は与えられたのです。

しかし、実際はデザイナー、デベロッパー、マーケティング担当者、PR担当者から成るチームが1つの生態系のように機能して、互いにアイディアを出し合って生まれました。やりとりを通じて新しい考えが飛び出てきたあの瞬間を今でも鮮明に覚えています。

現状とそれまでの道のりを振り返ると、みんなのハードワークと強運、そして考えを実行に移した結果だったと思います。アイディアを現実化する機会が与えられる人は限られています。この会社はそこがとても素敵なところで、アイディアの実現を望む精力的な切れ者が揃っています。

ー AIRや1987年に作っていたシューズは、今でも若者に大きな影響力を持ち続けていますよね。これは想像通りで、AIRにはそれだけの可能性があると考えていましたか? それとも、想像を遥かに超えた展開となりましたか?

Nikeで色々な時代を見届けてきた私たちにしてみれば、様々なアイディアが今でも通用していることに驚きを感じます。何よりも、私たちが革新を続け、ストーリーを広げ続けられていることに驚いていますよ。新しいAIR MAXのシルエットでもその世界観を広げ、Nike AIRの世界に独自の感覚でアプローチをしている新しいユーザーたちに届くことを願っています。

そこが正にNikeの一番の強みです。私たちは、アイディアがどうやって生まれたのか、シューズがどのように作られたのかを聞かれます。そして、その過程を理解してもらえるように説明するわけですが、人はストーリーに没頭するのが大好きなので、そういう話をする機会は大歓迎です。

ー 最後の質問はAir Max 93についてです。ブーティーとエア ユニットの構造はどのように思いついたのですか? AM93では何を目指していたのでしょう。

Huaracheモデルのすべてを手がけたのですが、ダイナミックフィットが主役でした。ダイナミックフィットと、もう1つの大きなイノベーションであるビジブルエアとの組み合わせは、過去にあまり事例のないもので。当時私はまだAir Maxを手がけていたので、軽量の外骨格構造のデザインと新しい画期的なエア ユニットとの融合は私の判断次第でした。

あのモデルは、私のお気に入りのAir Maxです。履き心地も走り心地も良く、独特の流れるようなデザインはもちろん、機能面でも理にかなっています。

ー 構造体、フィット感、雰囲気、2つの領域でこれまでに取り組んできたイノベーションの融合ですね。

その通りです。そんな事は誰も考えたことがなかったのではないでしょうか。だからこそ、試してみる良い機会だったのです。幸いにもその仕事に関わっていて、実現することができました。

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