HYPEBEAST 編集部員が選ぶ注目音楽リリース 4 選 Vol.17
12月3日~12月9日にリリースされた新曲/新盤から『HYPEBEAST JP』編集部員5名がそれぞれオススメの1曲/1枚をピックアップ
ファッションやアートをはじめ、さまざまなカルチャーと密接に関わり、もはや音楽に全く触れずに日常生活を送ることはほぼ不可能といってもいいほどに現代人のライフスタイルと密接に関わる音楽。カルチャー発信メディアとして『HYPEBEAST』でも日々注目音楽トピックをご紹介し、2018年2月の第1週目からは『HYPEBEAST』独自の視点で選んだ注目の新曲や新盤を毎週“先週の注目音楽リリース”シリーズとしてご紹介してきたが、本稿では『HYPEBEAST JP』編集部のもう少しパーソナルな面に焦点を当てた“先週の注目音楽リリース”をお届け。
その方法は極めてシンプルに、編集部員5名がそれぞれ先週リリースされた新盤/新曲のなかから1番のお気に入りをひとつずつピックアップ。編集部員A.I.、Y.A.、L.G.、Y.G.の4名の性格や今の気分がなんとなく反映された先週のイチ押し音楽リリースを下からチェックしてみよう。
- Selected by A.I.
Ice Cube -『Everythang’s Corrupt』
LENCH MOB/INTERSCOPE RECORDS
アーティスト：Ice Cube（アイス・キューブ）
アルバム名：Everythang’s Corrupt
リリース日：2018年12月7日
ジャンル：ヒップホップ
イチ押しポイント：西海岸ヒップホップの伝説、Niggaz With Attitudeの全盛期を支えたIce Cubeが待望の新アルバムをリリース。『I Am the West』が2010年……、つまり約8年ぶりの新盤となる。本作も社会派のスタイルに変わりはなく、Donald Trump（ドナルド・トランプ）米大統領のアンチテーゼを説く“Arrest the President”や警官を痛烈に批判する“Good Cop Bad Cop”など全16曲を収録。かなり長い間ファンをお待たせしていたが、Cubeはリリースのタイミングを「完璧」と考えているようで、その理由については「あらゆるレベルで崩壊の状況にあるから」と説明している。ギャングスタラップのイメージが強い人もいるかもしれませんが、Cubeほど国や地元の若者たちの未来を考えている人はいないような気がします。
- Selected by Y.A.
XXXTentacion – 『SKINS』
XXXTentacion
アーティスト：XXXTentacion（エックス・エックス・エックス・テンタシオン）
アルバム名：SKINS
リリース日：2018年12月7日
ジャンル：ヒップホップ
イチ押しポイント：2018年7月に凶弾に倒れたXXXTentacionの他界後初となるアルバム『SKINS』。ほとんど全ての曲が3分以内、アルバムトータルでも全10曲19分という短さながら、他のラッパーとは一線を画すXXXのアーティスティックな側面が伺える内容。アコースティックな楽曲からギターリフが響き渡るロック調のトラックまで、プロダクションはJohn Cunningham（ジョン・カニンガム）やCubeatz（キュービーツ）らが担当。唯一のゲストとしてKanye West（カニエ・ウェスト）もクレジットされている。
- Selected by L.G.
Toro y Moi – “Ordinary Pleasure” ＆ “Freelancer”
アーティスト：Toro y Moi（トロ・イ・モア）
楽曲名：“Ordinary Pleasure” ＆ “Freelancer”
リリース日：2018年12月4日
ジャンル：オルタナティブ
イチ押しポイント：2019年1月18日にリリース予定の最新アルバム『Outer Peace』に収録される“Ordinary Pleasure”と“Freelancer”の2曲が登場。思わず身体が揺れてしまいそうなソウルフルなリズムとローファイなサウンドが心地良く、前作よりさらにチルなムードが漂ってます。
- Selected by Y.G.
あっこゴリラ -『GRRRLISM』
あっこゴリラ
アーティスト：あっこゴリラ
アルバム名：GRRRLISM
リリース日：2018年12月5日
ジャンル：ヒップホップ
イチ押しポイント：今年4月に「Sony Music（ソニー・ミュージック）」からのデビューを発表し、音楽のフィールドを越えてマルチに活躍中のフィメールラッパー・あっこゴリラがメジャー1stアルバム『GRRRLISM』をリリース。大胆なリリックや表現方法で数々の話題を掻っ攫ってきたあっこゴリラ。そんな彼女が現代へと吐くどストレートな“女性らしさ”への反発精神は、男性陣も必聴であろう。
