中目黒高架下に ESPO らの巨大アートが誕生
2人のアメリカ人アーティストが東京の街に30m越えの巨大アートを制作
東京・中目黒駅の高架下に、巨大ウォールアートが完成した。2カ所に点在する幅35メートルに及ぶ壁にアートワークを施したのは、サンフランシスコのアーティストJenny Sharaf（ジェニー・シャラフ）と、ブルックリンを拠点に世界中で活躍する、ESPO（エスポ）の名で知られるStephen Powers（ステファン・パワーズ）だ。この計画は「東急電鉄」と目黒区の協力のもと、「トランジットジェネラルオフィス」が総合プロデュースを担当した計画だ。イリーガルなグラフィティとしてではなく都市のランドスケープにアートワークを施すため、東京都のルールや規定を満たしながら計画、実行された革新的なプロジェクトと言える。
Jenny Sharafの作品のタイトルは“Super Fresh Paint”。中目黒の桜並木やハッピーで鮮やかな東京のエネルギーをカラフルな色に込めた作品は、山手通りにほど近い高架下の壁を彩っている。そして、その奥に描かれたESPOによる作品“Life Can Be Beautiful”は、彼から東京という街へ捧げられたラブレター。街中のサインや東京独特の風景など、日本の街や文化は彼のアーティスト活動のインスピレーションであり続けると話すESPO。来日する度に、日本ならではの表現やディテールワークに驚かされるというアメリカ人の彼は、作業中に行ったインタビューで以下のように語ってくれた。
「東京に来るといつも、自分が大きすぎるという感覚と、とても小さな存在であるということを同時に味わうんだ。それはいつまでも刺激的な体験だよ。日本人が誰も注意を払わないような古い看板やサインを見つけるたびに感動する。街の人が見えないものを、僕だけが見ているような感覚になるからね。この街に住む人と全く違う視点から見た僕が東京を描くことで、東京の良さを再発見、再確認してもらえたら嬉しいと思う。押し付けじゃないけどね！本当に素晴らしい街だと思うから。」
完成した2つの作品と、ESPOの作品の制作風景を、上のフォトロールよりチェックしよう。そして中目黒に訪れた際はこの是非このミューラルを眺めてみてほしい。もちろんSNSへの投稿も大歓迎とのこと。
