HYPEBEAST Magazine Issue 17: The Connection Issue
ポグバ、KOHH、トム・サックス、サミュエル・ロスらにとっての“繋がり”とは
今では地球上に“スマホと大人になっていくはじめての人類”も存在するわけだが、インターネットという歴史を変えたグローバルシステムが開発されるまで、我々は他人と手を取り合い、協力して、情報を交換しながら文明を築いてきた。もちろん、それは現在でも同じで、例えばもし国際貿易が突如禁止されるような事態に陥れば、世界中が混乱することになるだろう。科学の進歩とともに、我々の生活は確実に豊かになった。情報は嫌でも耳に入る。しかし、それは同時に“繋がり”への意識をかつてより希薄にしてしまったようにも思える。
『HYPEBEAST Magazine』の第17号“The Connection Issue”は、そんなカルチャーや人との“繋がり”を見直す一冊だ。巻頭では、表紙を飾る「マンチェスター・ユナイテッド」の心臓・Paul Pogba(ポール・ポグバ)が登場。赤い悪魔の#6はインタビューの中で、急成長を遂げた「ユヴェントスFC」在籍当時のことや、試合中に彼が大切にしているポップカルチャー的な感覚などについて明かしてくれた。
また、20世紀のカルチャーや科学技術に対してユーモアのある皮肉を込め、他とは一線を画すアプローチでクリエーションを続ける現代アーティスト・Tom Sachs(トム・サックス)の類まれな感覚を探るべく、我々は彼のスタジオを訪問。また、時に魅力的で、時に嫌悪感を与えるサイケデリックな3Dアニメーションを製作するデジタルアーティスト・Randy Cano(ランディ・カノ)にも話しを伺った。
過去の自分との繋がりは、今の自分に大きな力を与えてくれる。〈A-COLD-WALL*(ア コールド ウォール)〉の創設者・Samuel Ross(サミュエル・ロス)は、イギリスの厳格な階級社会において、幼少期に公営住宅団地で生活していたことが彼のデザイン哲学に大きな影響を及ぼしていると説明。一方、韓国人デザイナー・Bajowoo(バジョウ)も薬剤師であった自身の父親の存在なくして〈99%IS-(ナインティナインパーセントイズ)〉のデザインはないと語ってくれた。そして、宇多田ヒカルの“忘却”に客演に迎えられたことでも話題になった現代の日本を代表するヒップホップMC・KOHHの素顔にも迫っている。
その他では、店内がストリートアートで溢れる香港のレストランや、スペインにある元教会のスケートパークなどをフィーチャー。『HYPEBEAST Magazine Issue 17: The Connection Issue』は、現在『HBX』を含む各国の取り扱い店舗にて販売中だ。