Supreme ブランドディレクターのアンジェロ・バクが離職

今後の動きは?

ファッション
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〈Supreme(シュプリーム)〉の成功を10年以上支えてきた人物のひとり、ブランドディレクターのAngelo Baque(アンジェロ・バク)が、〈Supreme〉を離れることになったと『WWD』が報じた。彼は〈Stüssy(ステューシー)〉のストアスタッフとして働いていた頃にJames Jebbia(ジェームス・ジェビア)と出会い、ほどなくして〈Supreme〉の一員になった人物だ。

2016年から自身のクリエイティブエージェンシー「Baque Creative」を始動させていたBaque。〈Supreme〉も彼のクライアントの一つとなっていたようで、今後もルックブックやエディトリアルイメージなど 、アートディレクションの面でコサルティングを請け負うようだ。さらに彼のクライアントには「Nike」社の〈Nike Sportswear(ナイキスポーツウエア)〉や〈Converse(コンバース)〉が挙げられているとのこと。

「10年をこのブランドで過ごし、その10年で自分はとても変わった」と話すBaque。「Supremeで働き始めた頃は、自分が何をすべきなのかちっともわからなかった。その頃は肩書きなんてなくて、ただ単純にいろんなことができた。2006年当時の会社はすごく小さくて、そのなかで自分がどこにフィットするのかを模索することができたんだ。僕のバックグラウンドは写真だったから、ヴィジュアル面で新しい方向性を提案できるんじゃないかと思った。」と語る。

さらに『WWD』はBaqueの、「実際の服は何も変わらないよ。Supremeの目的はいつでもクールなシットを作ることだから。- 僕らのミューズたちは変わらずスケーターだ。10年前と違うのは、あの頃Supremeを知るにはニューヨークのストリートシーンを知っていなきゃいけなかったけど、今は14丁目より下で遊べるしみんながSupremeを知ってるってことだ。でもMacy’sやZumiez、Bloomingdale’sに行ったって、Supremeは永遠に買えないよ」というコメントも掲載。

ブランドの人気が上昇するにつれて叩かれることも増えたようだが、「人はなんだってすぐ嫌ったりヘイトしたがるんだ。だから嫌味を言われないようじゃ、まだまだってこと。- 10年前からみんなに、Supremeはすぐに売り切れる、って言われる。それはずっと変わらないんだ。」と話す。

またSupremeの値段設定に関してもコメントした彼は、「Supremeはブランドが商品を作るのに無視しちゃいけない工程があるってことを理解しているんだ。だからそこにコストカットは生まれない。キミは自分が払った金額の価値があるものを手に入れるんだ。たくさんのキッズはそれを理解できてないと思うよ」とコメントし、「コストについて熟考しているからこそ、Supremeがこれまで続いてきたんだ。そして今ファッション業界の方から歩み寄ってきている。以前はそのままのコピーやインスピレーションみたいなものがたくさん出回っていたけど、今はその逆で、 VetementsやOff-WhiteやGucciが“ストリートウェア”を作ってるんだ。フーディやデニムなんかをね」と話した。

そして2013年にスタートした彼のファッションライン〈Awake(アウェイク)〉の最近の動きについても話し、チャリティーのためのダッドキャップシリーズのリリースが続いているとのことで、「少しずつ大きくなっていくと思うけど、Awakeの活動自体、自分がやりたいと感じた時にやればいいっていう感覚で進めていけるのがいいんだ。今すぐたくさんの店で売ろうとしているわけでもないし。昔はよくそういうプレッシャーってあっただろ。目標数の取引先にある程度の量の商品をどうにか売って、気がついたら日本のセレクトショップに売るためのレザーのトレンチコートなんかを作ってる、みたいなことさ。でも僕は何か伝えたいことがある時にものを作れればいいんだ。セールスのためのものづくりじゃなくね」と語った。

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Ravi Sidhu/Hypebeast
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